繊維

寒い時期におすすめの素材・生地って何?~暖かく快適に過ごすために選ぶべき素材~

10月に入りこれから一層冷えていきますが皆さんは冬の準備お済みですか?

寒い時期でも、着る服の素材を気にするだけで暖かく過ごすことができますよ。

そこで今回は冬に着る服におすすめの素材・生地についてご紹介します。

冬服におすすめな素材

冬に好まれる素材は保温性があって暖かく着られるという特徴を持ったものが多いです。

他にも着心地や肌触りがいいもの、もこもことして暖かい素材の生地などがよく選ばれますね。

そんな冬におすすめの素材を載せているので参考にしてください!

※各素材のポイントの所にある「白丸(◯)」はメリット、「黒丸(●)」はデメリットを示しています。

カシミヤ

カシミヤは「カシミヤ山羊」の羊毛を用いた繊維素材で、非常に柔らかく肌触りの良いのが特徴です。

軽量性や保温性に優れており、マフラーやコート、セーターなどに使われています。

冬物を代表する素材で、高級生地としても有名ですね。

軽さと保温性・保湿性に優れている
カシミヤ生地は熱伝導率の低い空気を多く取り込むことができ、空気中の水分の吸収・放出を行うことで一定の湿度を保つことができます。

これらの性質が軽さ・保温性・保湿性を生み出しているのです。

やわらかく滑らかな質感
カシミヤ繊維の表面は突起が少ないキューティクルが鱗状に覆われています。

突起が少ないことで美しい光沢感と柔らかな質感を生み出しています。

伸縮性に優れており型崩れしにくい
カシミヤは他の獣毛素材と比べると非常に伸縮性に優れています。

これは生地のしなやかさや滑らかさを生むとともに糸そのものに強い復元力を持たせます。

これによりカシミヤ製品は型崩れしにくいのです。

ピリング(毛玉)ができやすい
カシミヤ繊維は繊維表面にスケール(キューティクル構造)があります。

このスケールの反り返り(突起)同士が強い摩擦などで絡みやすくピリングが発生しやすくなります。

虫食い被害に遭いやすい
動物繊維の特徴でもありますが、繊維のタンパク質は衣料害虫の大好物なため、虫食い被害に遭いやすいです。

仕舞洗いや防虫剤を活用して被害を防ぎましょう。

シルク(絹)

シルクは蚕の繭から作られた繊維で、人間の皮膚と同じタンパク質からなり、第二の肌と言われるほどお肌との相性が良いです。

保温性・吸湿性抜群なので冬の生地としてもおすすめ!

パジャマや下着、布団など素肌に触れる物に使われています。

上品な光沢がある
他の天然繊維や合成繊維では出すことができないナチュラルで美しい光沢をもっています。

これはシルクの複雑に絡み合った繊維構造と三角形をした断面が関係しているんですよ。

吸湿性・放湿性に優れている
元々が蚕を守るために生まれた繊維なため、吸湿性・放湿性の他にも通気性・保温性にも優れた素材になっています。

吸水性はコットンの約1.5倍にもなるとか…。

摩擦に弱く表面が傷つきやすい
シルクは引っ張る力にはとても強いですが、摩擦にはとても弱いです。

表面も傷つきやすく、生地面が滑らかな分、糸引きや傷が目立ちやすくなります。

紫外線を吸収しやすく変色が起きやすい
日光からサナギを守るため紫外線をブロック(吸収)するはたらきがありますが、長時間紫外線を浴びると変色したり繊維が弱くなることがあります。

屋外で着る場合や保管の際は紫外線を浴び続けることが無いよう気をつけましょう。

ウール(毛)

保温性や保湿性、吸湿性、弾力性に優れているのが特徴です。

シワや汚れが付きにくいのでニットなどによく使われています。

水を弾く効果もあり天然の抗菌防臭性も備わっているため、汗をかいてもべたつきにくく嫌な臭いを軽減できます。

色落ちしにくい
ウール素材は染色性が高くどんな色にも染めやすい一方で、色が浸透すれば色落ちしにくくなるというメリットがあります。

洗濯だけでなく服同士や家具とこすれた場合も色落ちの心配がないのは嬉しいですよね。

シワになりにくい
しっかりとした弾力性と記憶形状性がある事からウール素材のアイテムはシワになりにくいです。

セーターなど毎日着用してもシワになりません。

※もしシワになったとしたら他の繊維と混紡している可能性があります。

毛羽立ち、フェルト状になりやすい
ウール最大のデメリットは毛羽立ちしやすい事です。

特に一度でも洗濯すると摩擦によって繊維の流れがバラバラになり、毛玉ができやすくなります。

また、フェルト状になりやすい点にも注意が必要です。

長時間座っていたらお尻の部分がつぶれてテカテカしていたなんてことも…。

伸縮性があるため伸びやすい
ウール素材は伸縮性があるため干し方や洗い方によって生地が伸びてしまうことがあります。

襟元や袖が伸び切ってヨレヨレだと見栄えも良くないですよね…。

一度伸びてしまうと元に戻すのが難しいので、洗濯や保管時は気をつけましょう。

綿

綿は1年を通して着られる万能の素材です。

素材や織り方によって全く別の特徴をもつので、ここでは代表として2種類の綿素材の生地についてご紹介します。

オーガニックコットン

オーガニックコットンとは3年以上農薬や化学肥料を一切使っていない畑で育てられた有機綿のことを指します。

とても丈夫で洗濯してもへこたれない生地で、保温性と吸水性が高くタオルや肌着、パジャマ、布団など肌に触れる製品に最適です。

お肌に優しい
普通の綿素材も肌に優しいですが、オーガニックコットンは人にも環境にも配慮した栽培を行っています。

有機栽培で太陽や水、自然の恵みを生かして生産されているため、普通の綿よりもさらに肌に優しいと言えます。

そのためお肌の弱い方や赤ちゃんにおすすめです。

保温性・保湿性に優れている
コットンの繊維は中が空洞になっており、熱が伝わりにくい・熱を逃しにくい特徴があります。

そのため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。

保湿性にも優れているため、肌あたりが良く乾燥しやすい季節でも比較的滑らかな着心地が感じられます。

カラーバリエーションが少ない
オーガニックコットンは製品にする工程で漂白剤や化学染料を使用しません。

そのため衣服などのカラーバリエーションが少なくなりがちです。

ただ、天然染料を用いて染色できるので全く色が選べないわけではありません。

コーデュロイ

綿を縦にビロード織りしたものの事を言います。

※身近なアイテムで言えばタオルと同じ織り方(パイル織り)

コーデュロイは冬物のファッションアイテムによく使われる生地で、想像しやすいもので言えば学校にある黒板消しの布の部分です。

毛羽立った風合いや厚地で温かみがあるので、冬物のシャツやパンツ・ジャケットなどにおすすめの生地です。

保温性が高く秋冬にぴったり
コーデュロイには凸凹とした畝があり暖かい空気が外に逃げない構造になっています。

そのため、肌寒くなる秋から冬のファッションにはぴったりな素材を言えるでしょう。

上品な光沢感がある
コーデュロイには独特の光沢感があり、カジュアル過ぎない上品さを演出することができます。

シックな色のコーデュロイパンツであれば、冬のオフィスカジュアルにもピッタリです。

ホコリが付きやすい
コーデュロイの特徴である畝の凸凹にホコリが付きやすいです。

この時無理に取ろうとしたり、粘着テープなどを使うのは毛も一緒にとれてしまうためNG。

ブラシなどで優しく払うようにして取りましょう。

摩擦に弱く、毛羽がはがれやすい
摩擦に弱いため、着用摩擦などでも表面の毛羽が剥がれたりつぶれたりしてしまうことがあります。

特にスカートやズボンのすそ、ポケット口や腰付近、上着類の襟や袖は注意です。

アクリル

保温性や弾力性に優れている素材です。

石油からとれる「アクリロニトリル」を原料とする合成繊維で、同じ合成繊維である「ポリエステル・ナイロン」と並んで「3大合成繊維」の一つとされています。

ふんわりと柔らかい
アクリルは合成繊維の中でもボリュームがある素材なので、ふんわりとして弾力性に優れています。

また、ウール特有のチクチクした肌触りが無いので、敏感肌の方や子供服にも安心して使用することができます。

シワになりにくい
繊維に弾力性がある事によってシワになりにくい素材と言えます。

回復力にも優れているので多少のシワであれば水分を含ませることで元に戻すことができます。

色合いがきれい
他の合成繊維に比べて染色性に優れた素材であるためカラーバリエーションが豊富で発色がとてもきれいです。

退色性にも優れているため日焼け・色落ちがしにくい特徴を持っています。

吸水・吸湿性が低い
吸水・吸湿性に劣っているアクリルは汗を吸いません。

よって、汗をかくとべたつきやすい性質があります。

静電気が起きやすい
アクリル素材は静電気が起きやすいというデメリットもあります。

そのため静電気が原因の毛玉もできやすい素材です。

フリース

起毛素材で軽量性や保温性に優れているのが特徴です。

本来は「羊一頭から刈り取られた、ひとつながりの羊毛」を意味していましたが、現在ではポリエチレンテレフタラート(PET)と呼ばれるポリエステルの一種から作られる繊維素材を指します。

ふんわりと軽い着心地と優れた保温性からアウトドアウェアとして人気ですね。

保温性に優れている
フリース一番の特徴と言えば保温性の高さです。

起毛素材は繊維と繊維の間に空気の層ができるため、体から出る熱を逃さず、外からの冷たい空気も遮断してくれます。

そのため毛足の長いフリースの方がより保温性に優れています。

速乾性に優れている
フリースは通気性に優れているため、水分を吸ってもすぐに乾いてくれます。

冬の洗濯物は乾きにくいですが、フリース生地の衣類であれば比較的早く乾いてくれますよ。

もちろん汗の発散も早いのでインナーなどにもおすすめです。

火に弱く燃えやすい
フリースは火花などの小さな火でもすぐに燃えて穴が開いてしまうことがあります。

最悪の場合、火が衣類などに燃え移り一気に燃えてしまう可能性もあるので、料理中の着用やストーブ・タバコなどを近づかない注意が必要です。

摩擦に弱いため毛玉ができやすい
もともとフリースは摩擦に弱い素材のため毛玉を完全に防ぐことはできません。

毛玉になりにくい洗い方や、日頃のお手入れで毛玉ケアをしましょう。

ブラシや毛玉取り機は生地にダメージを与える事があるので注意が必要です。

もっとほかの生地や素材の事を詳しく知りたい方は下記の記事をチェック!

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まとめ

寒い時期には保温性が高くもこもことして暖かい生地が好まれる傾向にあります。

ただこれらの素材は静電気や毛玉が起きやすい特徴を持っているので、着用する時はインナーとアウターの組み合わせに注意しましょう。

静電気を最小限に抑えるにはコットン生地がおすすめですよ。

寒い冬は重ね着などいろいろな着こなしができておしゃれを楽しめる季節でもあります。

紹介した特徴や選び方を参考にして冬こそ着たい生地を選んでみませんか?

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