お家洗濯

ダッフルコートを長持ちさせるお手入れ~日頃のケアが一番大事!~

11月になり一段と冷え込むようになりましたね。

そろそろ本格的な寒さを前に厚手のコートを準備するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はタイトルにもあるように「ダッフルコート」のお手入れについてご紹介します。

日頃のケアでコートの寿命は伸びるのでぜひご活用ください!

アウターの汚れは気付きにくい

下着やシャツなどのインナーと違いコートは肌に直接触れる部分が極端に少なくなります。

そのため臭いや汚れに気づきにくく「汚れていない」と感じる方が多いです。

しかし、冬は空気が乾燥して静電気が発生しやすい季節。

静電気によって空気中の「ちり」や「ホコリ」をコートに吸い寄せてしまうため気付かないうちに汚れが蓄積されています。

特に濃い色のコートを着用している人は注意。

汚れが蓄積すると…

年齢や性別、生活環境によって進行具合は変わりますが、お手入れをしない限り着実に汚れは溜まっていきます。

汚れが溜まると通気性や保温性が悪くなり、最悪、虫食いやカビが発生して着れなくなることも…。

また、汚れの蓄積は傷みや型崩れの原因にもなるため、衣類の寿命を短くしてしまうこともあります。

大切なコートと長く付き合うためには日々のお手入れが欠かせないのです。

普段からできるお手入れ

日頃のお手入れってなんだか難しいそうに感じる方もいらっしゃるでしょう。

そんなことはありません!

着用後にひと手間加えるだけでダッフルコートのお手入れはOKです。

では実際にどんなことをするのか見ていきましょう。

ハンガーにかける
着用後は汗や空気中の湿気をたっぷり吸収しています。

そしてクローゼットなどは空気がこもりやすく湿気が溜まる場所です。

カビが生える恐れもあるのでハンガーにかけたらしばらく風通しのいい日陰に干すことをおすすめ。

着用後すぐや濡れたままの状態でクローゼットなどに入れてしまうと、空気が通らず湿った状態が続くので雑菌やカビが増えてしまいます。

「そんな短時間でカビが生えるのか」と思われるかもしれませんが、カビは条件が合えば1日で目に見えるほど成長することがあるんですよ。

1日の汚れはブラッシングで落とす
ハンガーにかけたコートにブラシを垂直にあてまっすぐ下に向かってブラシをかけます。

目立った汚れなどが無い場合は、日々のお手入れはこれで充分です。

ブラッシングには汚れをはらい落すだけでなく、繊維の向きを整える効果もあります。

これにより繊維の絡まりをほぐし、毛玉や静電気の発生を予防することができますよ。

ただ毎回ブラッシングを行うと却って生地や繊維を傷めてしまうので、3回の着用に対して1回ブラッシングを行うのがおすすめです。

ブラシの向きは必ず固定
初めにコートの上から下にかけてブラッシングをします。

これにより繊維の奥に入ったホコリ等をかき出すことができます。

その後、毛の流れを整えるように上から下へブラッシングしてあげてください。

力を入れすぎない
強く擦るようにブラッシングするのも繊維を傷めることに繋がります。

ホコリを軽く払い落すくらいの気持ちで優しくブラッシングしてください。

満遍なく全体をブラッシングする
脇の下や袖など、ブラシッングをしにくい部分もしっかり行いましょう。

特にこすれやすい脇の下などは、毛足を整えることで毛玉の発生を抑えることにも繋がります。

ブラシは静電気の起きにくい「天然獣毛」の物がおすすめです。

特に「カシミヤ用」のブラシであればどんな洋服や素材にも使えるため1本持っておくと便利です。

1日着たら休ませる
「お気に入りのコートだから毎日着たい」こう思う方もいるでしょう。

しかし繰り返し着れば、お手入れをしていても摩耗が早くなります。

また生地の休ませる時間が無くなるので、型崩れのリスクも高くなってしまいます。

なので、1日着たコートは着続けず休ませるようにしましょう。

そのためにも冬の寒い時期はローテーションできるよう、2、3着コートを常備しておくのがおすすめ。

家庭での洗濯方法

洗い始める前に、ダッフルコートが家庭で洗えるか、クリーニングに出すべきかを見分けるために洗濯表示タグを確認します。

水洗いの桶マークがあれば家庭での洗濯処理ができますよ。

ただ、洗濯を家庭でする場合は洗濯だけでなく、その後の乾燥などのケアも必ず必要なので気をつけましょう。

またドライマークしかない場合は家庭での洗濯処理ができないのでクリーニング店に出してください。



家庭での洗濯ができる場合でも高級ブランドの物や素材的に家庭洗いが難しいものもクリーニング店に任せた方が安心ですね。

ダッフルコートの素材であるウール(羊毛)は水に弱く、洗うと縮んだり型崩れを起こすことがあります。

無理に家庭で洗うと着られない状態になることもあるので注意してください。

洗濯の流れ

用意するもの
ダッフルコートが入るサイズのバケツ(無い場合は洗濯槽で代用可)、おしゃれ着用洗剤、タオル

家庭でダッフルコートを洗濯する場合は手洗いがベスト。

流れとしては「優しく水洗い軽く脱水日陰干し」となります。

まず30℃程度のぬるま湯を張った洗濯槽やバケツに中性洗剤を溶かし洗濯液を作ります。

普段の洗濯で使っている洗剤は「アルカリ性」のことが殆どで、これを使ってしまうと生地を傷めることがあるので使わないようにしましょう。

脱水は洗濯機で30秒~1分程度行います。

その後、タオルで包みしっかりと水分を吸い取ってください。

長時間の脱水はシワ、型崩れの原因になるので短時間という点を守りましょう。

タオルでしっかりと水分が吸い取れたら乾燥させます。

水分を含んだダッフルコートはハンガーに干してしまうと型崩れに原因になるので、重さに耐えられるしっかりとした場所で平干ししてください。

直射日光に当たらないよう風通しの良い日陰で乾かすのがポイントです。

保管方法

暫く着る予定のない場合やクリーニングから戻ってきた後の保管についても見ていきましょう。

クリーニング後のビニールは外す
クリーニングから帰ってきたらまずビニールを外して少し干しましょう。

このビニールはホコリ除けのためにつけられているため保管用ではありません。

また空気が通らないためクリーニング後に湿気が残っていると蒸れてカビが発生します。

カバーをつけるときは不織布や布織物のカバーを使いましょう。

ハンガーは木製の厚い物
ダッフルコートをかけるハンガーは防臭や吸湿性に優れた厚みのある木製ハンガーがベストです。

コートは着ている時間よりハンガーにかけている時間が圧倒的に多くなります。

針金ハンガーだと生地の重みに耐えられず型崩れの原因になりますので使用は避けましょう。

ポケットの中身はすべて出す
コートを収納する時は必ずポケットの中身を取り出しましょう。

ポケット内に物が入ったままだと保管中にポケット周りや全体のシルエットが変形する恐れがあるためです。

また、万が一飴やガムなどの食べ物が入っていると、そこからカビや変色が起きる事があります。

そのため収納前はコートのポケットをしっかりチェックしてください。

まとめ

今回は冬に大活躍のダッフルコートのお手入れについてご紹介しました。

初めはお手入れというと難しいそうと思っていた方も、これなら簡単にできるのではないでしょうか。

ただ、お洗濯の方は家庭では難しい面も多いので無理せずクリーニング店に任せることをおすすめします。

次回はダッフルコートのクリーニングについてご紹介しますので、お楽しみに!

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