普段の生活でも活躍することが多いスニーカーですが、皆さんお手入れやお洗濯はしていますか?
時間もかかるため服と違い洗う頻度が少ない方も多いかと思います。
ですが靴はどうしても汚れが付きやすいアイテムでもあり、放っておくとせっかくのスニーカーの寿命を縮める事にも繋がります。
そこで今回はスニーカーを家庭で洗う方法をご紹介します。素材や洗剤についても触れていくので、役立つこと間違いなしです!
ぜひ、最後までご覧ください。
スニーカーの普段からできるお手入れ
革靴は普段からこまめにお手入れされることが多いですが、スニーカーは履いて履きっぱなしという人が多いかと思います。
しかし、スニーカーも革靴同様履いてすぐのちょっとしたお手入れで、綺麗な状態をキープしたり、寿命を延ばすことができるんですよ。
まず、スニーカーを履き終わったら動物毛のブラシでブラッシングをしてスニーカーについた砂やほこりを取り除きます。
もし、ソールなどにブラシでは落ちない汚れを見つけたらメラミンスポンジまたは消しゴムでこすり落としていきます。
ラバー部分には除菌スプレーをかけて布でこする方法がよいでしょう。
大切なのは汚れが付いたら「その日のうちに落とす」ことです。
細かいお手入れ方法
靴紐は毎回結ぶ…
面倒だと思われがちですが、靴紐は毎回結ぶようにしましょう。
サッと履けるように靴紐を緩く結んでおくのはスニーカーが傷む原因になります。
履くたびに結び直すことでフィット感も増し、足とスニーカー両方の負担を減らすことができます。
同じスニーカーを毎日履かない…
お気に入りのスニーカーは毎日履きたくなりますが、これはスニーカーにとって非常に良くない行為です。
人は季節問わず汗をかき、それは足の裏も例外ではありません。
なんと、足の裏からかく汗は一日200mlにもなります。
1日履きっぱなしのスニーカーの中は知らないうちに高温多湿状態になります。
毎日履くことでこの状態が続けば、スニーカー内の環境は悪くなる一方で、ニオイの原因にもなります。
スニーカーにも休日が必要なので1日履いたら2日ほど開けて履くのが理想的です。
高温多湿を避けて保存する…
スニーカーは保管方法も大事です。
シューズクローゼットに保管するにしても、高温多湿は避けましょう。
ニオイの原因になったり、スニーカーの底がはがれやすくなってしまいます。
保管場所には除湿剤を設置して、定期的に換気を行うといいですね。
スウェードのブラッシング…
スウェードスニーカーのお手入れにはブラッシングが欠かせません。
しかも使うブラシの種類でブラッシングの仕方が変わります。
動物毛の場合はまず毛並みに逆らってブラシをかけホコリを落とします。
その後毛並みに沿ってブラッシングして整えてください。
ゴムブラシの場合は縦横斜めにブラッシングして毛の奥にたまった汚れをきれいにします。
ゴムブラシを使うことでスエードの毛も起き上がり見た目もきれいになりますよ。
ゴムが固まっている時は最初に手で温めて柔らかくしてからブラッシングしてください。
スニーカー洗剤の種類
素材によって洗い方や使用する洗剤が変わるので、スニーカーを洗う前に素材の確認をしましょう。
その後は素材に合った洗剤を選びます。
素材に合った洗剤というのも、実はスニーカー洗剤には大きく分けて3種類あるのです。
ここからはそれぞれの洗剤の特徴をご紹介します。
【水洗いタイプ】
スニーカー全体をしっかり洗いたい時は、水洗いタイプの洗剤がいいでしょう。
スニーカー全体を水で濡らし、泡立てた洗剤をつけたブラシなどでこすって汚れを落とします。
水洗いタイプには粉末やリキッド(液体)、ペースト状、ブラシとセットの物などがありバリエーションが豊富です。
また、洗浄力が高い製品が多くあるのも特徴です。
この洗剤は洗った後はしっかりと乾燥させる必要があります。
しっかり乾かさないと雑菌が繁殖してしまい、せっかくきれいにしたのにカビや悪臭が発生してしまう可能性があるからです。
なので、スニーカーを洗う時はいい天気が数日続くタイミングがおすすめです。
もちろんコインランドリーなどにある靴用の乾燥機を使って乾かすのもOKです。
【つけおきタイプ】
汚れがひどい、臭いが気になるという場合はつけおきタイプのスニーカー洗剤を使うといいでしょう。
洗剤を溶かした水にスニーカーを暫くつけておくだけで汚れや臭いを落としてくれる代物です。
つけおきタイプであれば、ブラシでは届きにくい箇所まで洗剤が行き届き、隅々まできれいに洗えるのがメリットです。
中には殺菌・抗菌成分が含まれた洗剤もあるので汚れやすい子供の靴を洗う時におすすめですよ。
また、浸けているだけでいいので、家事や仕事が忙しい時でも手間をかけずにきれいにできるのは嬉しいですよね。
バケツなどの容器を複数用意するか、大きめの容器を使えば何足も同時に洗うことができるので、一家族分まとめて洗うこともできちゃいます。
注意点としては水洗いタイプ同様しっかり乾かす必要があるので乾燥には時間がかかること…。
また、長時間つけておくと生地を傷めてしまう可能性がある点も気をつけましょう。
そのため、使用の際は洗剤の取り扱い説明をしっかりと確認して、指定の時間を守って使うようにしましょう。
【拭き取りタイプ】
日頃のちょっとしたお手入れに活躍するのが、拭き取りタイプのスニーカー洗剤です。
洗剤をつけたスポンジやタオルでスニーカーを優しく擦ることで汚れを拭き取ります。
拭き取りタイプの洗剤であればサッと手軽に使えるため、出かける前に使うこともできます。
中には水洗いできないスニーカーに使える洗剤もあります。
※すべての水洗い不可のスニーカーに使えるわけではないので使用前にスニーカーと洗剤の両方をしっかり確認してください。
この洗剤は汚れを拭き取った後、マイクロファイバークロスで拭き取るタイプ、拭き取り作業不要のタイプなど、製品によって使い方が異なるので使用方法も確認が必要です。
スニーカーの洗い方
次は実際にスニーカーの洗い方について見ていきましょう。
素材によって洗い方や使う道具、洗剤の種類が違うので要チェックです!
☆マークはその素材のスニーカーを洗うのに必要な道具になっています。
キャンバス地
☆スニーカー洗剤、ブラシ(古歯ブラシでもOK)、メラミンスポンジ
キャンバス地のスニーカーは汚れが付きやすい特徴がありますが、水洗いができる物が殆どなので比較的きれいにしやすいです。
洗い方の手順は以下の通りです。
1.表面の汚れを落とす
靴紐や中敷きを取り外し、ブラシを用いてスニーカー表面についているホコリなどを取り除きます。
2.水に浸けて汚れを浮かす
バケツなどの容器に水かぬるま湯を張り、スニーカーを15分ほど水に浸けておきます。
3.洗剤で汚れを落とす
ブラシに洗剤をつけ、スニーカーを優しくこすりながら汚れを落としていきます。
この時、ソール部分に気になる汚れがある人はメラミンスポンジなどで磨いて汚れを落としましょう。
4.汚れと洗剤をしっかりすすいで乾燥させる
全体を磨き終わったら、しっかり濯ぎ洗剤と汚れを落とします。
その後、水気をきり日陰で乾燥させます。
・スニーカーを水に浸ける際にしつこい汚れが気になる時は酢を、臭いが気になる時は重曹を加えるといいでしょう。
酢や重曹を入れても改善が見込めない場合は漂白剤を入れましょう。
※漂白剤を入れるときは色落ちしないよう目立たない部分で確認してから使うようにしてください。
・すすぎはしっかりと行いましょう。
すすぎが不十分だった時、生地に黄ばみやシミが発生する原因になります。
メッシュ
☆スニーカー洗剤、ブラシ、メラミンスポンジ
メッシュのスニーカーは軽量で通気性がいいという特徴があります。
運動をするときに履かれることが多く、その分他の靴類より汗を吸いやすいです。
そのため、ニオイや汗汚れが付きやすいので定期的に洗ってあげましょう。
こちらも水洗いできるものが多いので、キャンバス地のスニーカーと同じ手順で洗うことができます。
水洗いしたスニーカーの乾燥方法
水洗いしたスニーカーはそのまま乾かすとシミの原因になるので、必ず脱水してから干すようにしてください。
脱水は洗濯機を使うことで簡単にできますよ。
まず、型崩れを防ぐためにスニーカーの中にタオルを入れます。
その後、洗濯機の側面に1足ずつ沿わせるように置き脱水を開始します。
脱水が終わったら、風通しのいい日陰でつま先部分を上にして干してください。
生地が縮んだり、変色が起きるので直射日光は絶対に避けましょう。
スニーカーの舌部分を大きく開いて干すことで奥まで乾きやすくなりますよ。
この干し方の時はタオルや新聞紙を詰めて干すといいでしょう。
型崩れを防ぎつつ、水分を吸収してくれるので早く乾きます。
もちろん、靴用ハンガーも形をキープしつつ干すことができるのでお勧めです。
もし無い場合は針金ハンガーで簡単に作ることもできますよ。
レザースニーカー
☆専用クリーナー、スポンジ、布、乳化性クリーム
最近では洗えるレザー(本革・合成皮革)も見かけるようになりました。
しかし、レザーは基本的に水に浸けてじゃぶじゃぶ洗える素材ではありません。
洗濯表示や取扱説明書に記載がない限り、水洗いは避けた方がいいでしょう。
そんなレザースニーカーを洗う手順は以下の通りです。
1.表面の汚れを落とす
他の素材のスニーカーと同様に紐を外し、ブラシを使って表面のホコリや汚れを取り除いていきます。
汚れがたまりやすいシワの間などは歯ブラシなどを使ってあげるといいでしょう。
革は傷つきやすいので優しい力加減で行います。
2.専用クリーナーで拭き取る
次に布(着なくなったTシャツなどでOK)に専用のクリーナを付けて染み込ませます。
染み込んだら、全体を優しく撫でるように拭いて汚れを取ります。
スニーカーに直接クリーナーを塗るとシミになりやすいのでNGです。
一度で全体を拭ききることはできないので、2、3回クリーナーを取り全体に満遍なくいきわたるようにします。
3.全体に乳化性クリームを塗る
米1粒の量を目安に布に乳化性クリームを取り、スニーカーに塗ります。
こちらも2、3回に分け全体に均一に塗り込みます。
その後、布で磨き上げることで完了になります。
・シワ部分の黒ずみは綿棒を使うことで簡単にきれいにすることができます。
靴の中に手を入れ、シワ部分を内側から押してクリーナーを染み込ませた綿棒で擦ります。
この時に少し強めに擦るのがコツですよ。
・乾燥防止に乳化性クリームを使いましょう。
革は乾燥に弱く、乾燥しすぎることでひび割れや色あせを起こします。
革に水分と油分を与えるために乳化性クリームを塗って潤いを与えることが大切です。
スエードスニーカー
☆ブラシ、タオル、髪用シャンプー、スポンジ
スエードとは革の裏側のを使った生地の事を言います。
革からできているため、スエードも基本的には水に浸けて丸洗いすることができません。
そんなスエードスニーカーの洗い方は以下の手順です。
1.ブラシで表面の汚れを落とす
ブラッシングをしてスニーカーについているホコリなどの汚れを取り除きます。
この時毛並みに逆らって行うのがポイントです。
2.スニーカーを軽く湿らせる
次に濡らしたタオルでスニーカー全体を湿らせます。
乾いた布の上に濡れた物を置いたら、乾いていた布まで濡れてしまった経験はありませんか。
そのイメージで湿らせていきます。
3.泡で汚れを取り除く
スポンジにシャンプーを付けて泡立てます。
その泡で全体を優しく擦りスニーカーの汚れを落としていく。
その後、水で濡らしたスポンジで、スニーカーについた泡を取り除いていきます。
4.スニーカーを乾燥させる
最後に風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。
ある程度乾いてきたら、シューキーパーを入れておくと形を整えることができますよ。
注意点
・靴紐や中敷きがある場合は外してから洗う
靴紐や中敷きがあるスニーカーは取り除いてから洗うようにしましょう。
そのまま洗うと、靴紐の穴部分についた汚れや、中敷きの間にたまった砂やほこりが取り切れないためです。
取り外した、靴紐や中敷きは水洗いできるものであればスニーカーと一緒に洗いましょう。
もし中敷きが取り外せない場合は丸ごと洗ってください。
水洗いできない中敷きは靴用除菌消臭ミストを使って半日ほど陰干しするのがおすすめです。
・そのまま洗濯機で洗う
洗濯機でスニーカーを洗うと型崩れや接着剥がれが起きやすくなり、スニーカーの寿命を縮めることになってしまいます。
洗濯機の方もスニーカーについていた泥に含まれる小石などで傷ついてしまう可能性があります。
面倒に感じるかもしれませんが、家庭で洗う際は手洗いするようにしましょう。
※コインランドリーなどにあるスニーカー専用の洗濯機であれば問題ありません。
乾燥させる際も乾燥機やドライヤーを使うのは避けましょう。
ラバーや接着剤などのスニーカーを構成する素材が劣化してしまいます。
・油性のシミの丸洗い
食べ物やペンキなど様々な要因で油性のシミが付くことがありますが、これらをいきなり水で洗うのはNGです。
水で油分が伸びて繊維に入り込み、より一層頑固なシミになることがあるためです。
油性の汚れが付いたときは、中性洗剤をつけた歯ブラシで軽く擦り、油汚れを浮かせてから水ですすぐのが正しい対処法です。
・ゴシゴシ擦る
汚れを落としたいがためについブラシなどで力強く擦ってしまいがちですがこれもNGです。
生地が傷んでしまい、風合いを変化させたり光沢を損なってしまう事があります。
また、傷ついた部分に汚れが付着して、汚れやすくなったり寿命を縮めることがあります。
・泥汚れはしっかり乾かしてから洗う
泥だらけの靴は必ず一度乾かして泥を落としてから洗うようにしましょう。
泥が乾いていない状態で洗ってしまうと、より細かな粒子となった泥が繊維の奥まで入り込み、落としにくい汚れになってしまうのです。
また、泥汚れは乾いた状態の方が取り除きやすいので、しっかり乾かしてブラシなどで払い落としましょう。
まとめ
スニーカーの汚れを防ぐためには日々のお手入れが肝心です。
帰ってきて脱いだスニーカーをブラシで払ったり、タオル等で汚れを拭き取ってあげるだけでもきれいな状態を保つことができます。
その後はしっかりと乾燥させ休ませるようにしましょう。
また、日々のお手入れをしていても汚れは蓄積していくので定期的に洗いましょう。
衛生面を考えるのであれば、3か月に一度は洗った方がいいですね。
こまめなお手入れと定期的な洗濯でお気に入りのスニーカーを長く履けるようにしましょう。