これからの季節スキーやスノボーなどで活躍する「スキーウェア」ですが、しっかりクリーニングはされていますか?
クリーニングと正しい保管をしないと、本来もっと着れるはずのウェアの寿命が縮むことがあるんです。
そこで今回はスキーウェアクリーニングについてご紹介!
クリーニングに出すべき?
スキーウェアを家庭で普通に洗っているという方もいらっしゃるでしょう。
素材的にも家庭で洗って問題ない物が多いですが、クリーニングに出した方が長持ちするって知っていますか?
そこでまずはスキーウェアをクリーニングに出すべき理由を見ていきましょう!
撥水・防水加工が落ちる可能性がある…
スキーウェアは雪の中で使用されることを想定して作られています。
そのため、市販のスキーウェアには元から撥水・防水加工がついていることが多いです。
家庭の洗濯機で洗ってしまうことにより、この加工が無くなってし舞う恐れが…。
撥水など様々な加工をつけてもらえる…
「雪焼け」という言葉があるように、雪山は反射も相まって紫外線が強くなりがちです。
長時間紫外線を浴びることにより、スキーウェアの撥水性などが低下することがあります。
自分でも市販のスプレーなどで撥水を施すことはできますが、1着にスプレーをほとんど使ったり、ムラが発生することを考えるとクリーニングに出した方が安価で確実な効果を得ることができますよね。
スキーウェアには汚れがたくさん…
見た目には目立たなくても、スキーウェアには様々な汚れが付着します。
特に注意したいのが汗による汚れ。
湿ったまま保管すればカビが発生する原因になり、汗が残ったままだと黄ばみや臭いの原因に…。
来シーズンもトラブルなく着るために、シーズン終了後は必ず仕舞洗いとしてクリーニングに出すようにしましょう。
クリーニングに出すタイミングと頻度
クリーニング頻度はシーズン中に1回で、タイミングはシーズン終了後に出すといいでしょう。
もちろんシーズン中でも、もうスキーウェアを着る予定がない場合や汚れがひどい場合は、早めにクリーニングに出す必要があります。
クリーニングに出す場合、シーズン終了後であれば、お得に出せることも…。
シーズンが終わる春頃、店舗によっては「冬物仕舞洗い」など割引キャンペーンを行っている場合があるので、行きつけのお店の情報を調べておくといいでしょう。
クリーニングに出す時の注意点
スキーウェアをクリーニングに出すにあたって注意しておきたいポイントがあります。
しっかり確認しないと思わぬ事故やトラブルにつながるので要チェックです!
キズ・汚れをチェック…
スキーウェアは気付かないうちにキズや汚れが付いていがちな服です。
キズがある状態でクリーニングに出してしまえば、クリーニング中にウェアが破損してしまう可能性があります。
大事なスキーウェアを守るためにもクリーニングに出す前はしっかりと全体をチェックしましょう。
またキズやシミがあったときは、受付の時点でお店側に伝えるのが大事です。
事前に伝えておくことで状況にあった加工や処理を提案してくれたり、状態を考慮したクリーニングを行ってくれます。
キズの状態や部分によってはクリーニングが難しいと判断されることがある点も抑えておきましょう。
もし破損等が心配なときはクリーニングに出す前の状態を写真に残しておくといいですね。
ポケットの中身はすべて出す…
スキーウェアはポケットが多くある衣類になりますが、1つ残らずしっかりとチェックすることが大事です。
スキーウェアのポケットには小銭やリフト券が入れっぱなしになっていることが多く、子供用だとティッシュや石、ドングリなどが入っていることも…。
お店側ももちろん確認はしますが、思わぬトラブルを避けるためにもポケット確認はしっかり行いましょう。
濡れたまま出さない…
どうせ洗うからと言って濡れたままのスキーウェアをクリーニングに出すのはNG。
特に宅配クリーニングの場合、湿ったまま箱やバッグに入れることで空気が通らずカビが生えてしまうことがあります。
「そんなすぐにカビが生えるの?」と思われるかもしれませんが、カビは条件さえそろっていれば1~2日でも生えてきます。
特に着用後のスキーウェアは汗や皮脂などカビの栄養になる汚れもたくさんある状態なのでカビが発生しやすいです。
スキーウェアクリーニングにかかるコスト
実際にスキーウェアをクリーニングに出すとして気になるのは日数や料金などのコスト面ですよね。
スキーウェアクリーニングの料金相場やよく付けられるオプションを載せているので見ていきましょう。
クリーニングにかかる日数
スキーウェアのクリーニングにかかる日数は、お店ごとにも違いますが3日~1週間が目安です。
即日仕上げを行っている店でもスキーウェアは対応していない場合があるので事前に確認しましょう。
クリーニング以外にオプションをつける場合は、納期が伸びることが多い点に注意してください。
また、シーズン終わりや春先はクリーニング店が繁忙期だったり、冬物の割引キャンペーンをやっていたりして普段より日数がかかることがあります。
クリーニングにかかる料金
一般的なスキーウェアの場合
ジャンパーやジャケットなどの上着 1,200~1,500円程度
ズボン・吊ズボン 1,200~1,600円程度
大人用のスキーウェア(上下)で大体3,000円ほどになります。
ここにオプションをつけたり、特殊な素材・装飾があった場合追加料金がかかってきます。
子供用のスキーウェアは大人用より料金が安い所が多いようです。
スキーウェアによく付けるオプション
撥水加工…
スキーウェアをクリーニングに出す時は撥水加工もセットでつけましょう。
もともと撥水・防水加工がついているウェアであっても効果は永続ではありません。
着用したり、クリーニングすることで効果が低下していきます。
そうなると水を弾かなくなったり汚れが付きやすくなってしまいます。
お店に撥水加工を依頼する場合は1点あたり、500~600円程度かかるようです。
汗抜き加工…
スキーウェアは気付かないうちに、たくさんの汗が染み込んでいます。
ドライクリーニングだけでは染み込んだ汗を全てきれいにすることは難しいです。
汗汚れをしっかり落とすことで汗ジミ、黄ばみ、嫌なニオイなどの衣類トラブルを防ぐことができますよ。
シーズン終わりで仕舞洗いをする際には必ずつけることをおすすめします!
汗抜きはお店によって加工方法が違ってくるため料金も500~1,500円と幅が大きい印象です。
また、汗抜きは普通のドライクリーニング以外にも処理を行う都合上、本来のクリーニング日数に追加で日数がかかることが多い加工です。
受付の時にどれくらい時間がかかるかしっかり確認しましょう。
スキーウェアにカビが生えている場合…
着用したスキーウェアを仕舞洗いせず保管したり、保管中のお手入れを怠るとカビが生える事があります。
スキーウェアにカビが生えていたときの対応は、ウェアの状態や店舗によって異なります。
カビの程度によっては断られたり、完全に落としきることができないケースがあるので注意が必要です。
また多くのお店でカビ取りは有料のオプションになります。
通常の納期にプラスで日数もかかるので注意しましょう。
「思わぬ追加料金が発生した」、「こんなに時間がかかるとは思わなかった」なんて状況にならないためにも、事前にお店の人に伝えて見積もりを出してもらうといいかもしれませんね。
またカビ取りで注意したいのが「黒カビ」が生えていた場合。
黒カビは繊維の奥まで根を張っており、衣類のプロやベテランの職人でも落としきることが難しいです。
そのため、黒カビは対応不可という店舗も多いです。
スキーウェアの正しい保管方法
スキーウェアの多くはポリエステルかナイロン素材からできているため、基本的には他の衣類と同様に保管しても大丈夫です。
ただし「ポリウレタン」が使われている場合は注意が必要になります。
ポリウレタンは着用の頻度などとは関係なく劣化(経年劣化)していく素材です。
この素材は製造から3年ほどが寿命になっています。
また高温多湿や熱にも弱いので、夏場にクローゼットで放置していると製品の寿命を縮めてしまうことが…。
ポリウレタンが使われている場合は、いつも以上にこまめな換気と除湿剤などの活用が大事です。
素材の他にも下のポイントを抑えて保管しましょう。
クリーニング後のビニールは外す…
クリーニングから戻ってきたスキーウェアは、ビニールカバーを外してしっかり乾燥させましょう。
この時のスキーウェアには水分が残っている場合があります。
水分が残ったままビニールをつけて保管すると、ビニール内の湿度が上がりカビ発生の原因になります。
お店から戻ってきたらまずカバーを外し、1日程度風通しの良い所で陰干しするようにしましょう。
高温多湿は避ける…
しっかり乾燥させたからといって油断は禁物です。
スキーウェアを保管しておくであろうクローゼットなどは空気が通らないため、気付かないうちに湿度が上がってカビが蔓延している事があります。
特に湿気が溜まりやすい季節は、定期的にスキーウェアを取り出し、干すことで湿気を飛ばすのが大切。
もちろん除湿剤や乾燥材、防虫剤を活用するのも有効です。
定期的な乾燥が面倒だったり、保管場所に悩む場合はクリーニング店の保管サービスを活用するのもおすすめ!
真空パックは使わない…
スキーウェアは保管しようとすると意外とスペースを取ります。
家族分となればさらに大変ですよね。
そんな時に活躍するのが真空パックや圧縮袋ですが、これらはスキーウェアの保管には向きません。
何故かというと圧縮によってつぶれたまま元の形に復元しにくいため。
中綿や羽毛が入っている場合は特に一度潰れるとなかなか戻りません。
つぶれたままのウェアは寒さが防げなくなってしまい本来の効果が得られないことも…。
また、圧縮袋でぴちっと隙間なく保管するため深いシワがついて取れなくなることもあります。
潰れて戻らない状態やシワはスキーウェアの素材や中綿の種類によっても変わるため、必ずなるわけではありませんが、真空パックや圧縮袋は使わない方がいいでしょう。
まとめ
今回はスキーウェアのクリーニングと保管についてご紹介しました。
定期的に買い替える方もいるかもしれませんが、正しい方法でお手入れしてあげれば長持ちする衣類でもあります。
ただ、ポリウレタンが使われているものは、どうしても劣化を止めることができない点も覚えておきましょう。
他の衣類よりクリーニング料金が高くなりがちなスキーウェアだからこそ、行きつけのお店の情報を確認してお得にクリーニングするといいでしょう。
宅配クリーニングであれば撥水・汗抜きなどの加工や保管サービスがあります。
最大5点まで子供服無料サービスもあり、もちろんスキーウェアも対象になります。
家族分のスキーウェアクリーニングを検討されている方は是非ご活用ください!