「近頃、洗濯機の調子が…使用年数も…そろそろ買い替え時?」、「引っ越しで新しい洗濯機が必要に…。」そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも実際にお店に行っても種類が多く、中々決められないですよね。
そこで今回は洗濯機購入を考え始めた時に入り口となる洗濯機のタイプと、選ぶポイントをご紹介します。
買い替えの目安
そもそも洗濯機ってどれくらいで買い替えるべきなのでしょうか?
洗濯機の寿命は「平均6~8年」といわれています。
経年劣化による事故注意喚起の目的で「設計上の標準使用期間」が儲けられていて、こちらは洗濯機に表示されているため確認することができます。
期間が過ぎている場合や、異音・異臭、発熱などの異常がみられたら買い替えのタイミングといえるでしょう。
修理という方法もありますが、修理に必要な部品には「部品保有期間」があり、機種の生産終了からおおよそ6年です。
※もちろんメーカーにより異なるので、確認するのがおすすめです。
そのため、6年を過ぎた場合は部品が手に入りにくくなり、故障時に修理が難しくなります。
洗濯機の平均使用年数は約10年と言われていますが、6年経過したら状態を見つつ買い替えを検討するとよいでしょう。
洗濯機のタイプ
洗濯機と言えば大きく分けて「縦型洗濯機」と「ドラム式洗濯機」の2種類に分けることができます。
どちらも「洗う→すすぐ→脱水」といったシンプルなものから、様々な機能を搭載したものまで多くの種類が販売されています。
ここでは基本となる縦型洗濯機とドラム型洗濯機について見ていきましょう。
【縦型洗濯機】
取り出し口は本体上部にあり、パルセーター(洗濯機の底に設置された羽根)の回転によりできた水流で衣類を洗います。
メリット
・衣類同士を擦り合わせて洗浄するため汚れが落ちやすく、泥汚れ、固形汚れに強い
・小型サイズもあり、省スペースで設置できる
・乾燥機能が標準搭載ではなく、シンプルな機能のみの機種もありドラム式と比べて安い
デメリット
・たっぷりの水で洗浄するため、ドラム式と比べて節水効果はあまり期待できない
・「こすり洗い」により衣類同士が擦れてしまい傷みやすい
・毛布などの大きな洗濯物を上から出す際に取りにくい場合がある
【ドラム式洗濯機】
取り出し口は正面にあり、横向きに設置されたドラムの回転で、衣類を上から下に落とすたたき洗いで汚れを落とします。
メリット
・皮脂汚れをしっかり洗浄できる温水機能が充実している
・縦型洗濯機より使用する水量が少なく、節水効果がある
・「たたき洗い」は衣類同士が擦れにくいため、衣類へのダメージを抑えられ、衣類同士が絡まりづらく取り出しやすい
・乾燥機能が充実している機種が多く、外干しを避けたい花粉シーズンや梅雨時期に重宝する
デメリット
・本体サイズが比較的大きく、洗濯槽の扉を手前に開けて衣類の出し入れを行うため、広い設置スペースが必要となる
・縦型に比べて価格が高い傾向がある
メーカーや製品によっては比較的安価なものもあるが、ヒートポンプ乾燥・高機能搭載のモデルが多いため価格帯は高くなりがち
今では家庭で見かけることは少なくなりましたが、二槽式洗濯機という洗濯槽と脱水槽が分かれている洗濯機も!
油汚れに特化した洗浄力の高い洗濯機として、ガソリンスタンドや美容院、飲食店などで使われています。
洗浄力はどちらが強いの?
「洗濯機頂上対決」という記事で、泥とケチャップ汚れを付着させたTシャツを用意し、縦型・ドラム式で洗い比べを行うというものがありました。
※リンクを押すと外部サイト(Joshinさん)に遷移します。
温水機能は使わず同条件での研究で結果は気になるほどの差は出ませんでした。
以前は縦型のほうが汚れ落ちがいいと言われていたようですが、最近の洗濯機では縦型もドラム式も洗浄力という点ではどちらも大差はなく、汚れの種類によって適しているタイプが分かれるようです。
縦型・ドラム式それぞれにメリットデメリットがあり、決め手に迷ったらお子様の年齢やライフスタイルで決めるという手もあります。
小さなお子様がいる共働きのご家庭の場合、干す手間さえ惜しいほど慌ただしかったりすることもありますよね。
その場合、洗濯から乾燥までを一気に済ませられ、家事の時短になるドラム式がおすすめです。
小学生以降の子供であれば、遊びで泥まみれになる、部活で汗や泥がたくさん付いた服を持ち帰るということが多々あるため、その場合は泥汚れに強い縦型が適しています。
洗い方や干し方などにこだわりがなく、とにかく洗濯の手間を減らしたいという場合や、高齢になって洗濯の作業が大変に感じるようになってきたという場合も、手前から出し入れができ、干す手間も省けるドラム式は重宝するでしょう。
とは言ってもドラム式は縦型に比べお値段が高めの傾向にあります。
お財布事情や設置スペースの問題もあるので、購入の際は「この機能は絶対にほしい!」、「この機能は別になくても困らない」など、重視したい点を明確にして選ぶことが重要です。
それぞれの洗濯容量
1日の洗濯物の量は、一般的に1人1.5㎏前後といわれています。
そのため基準として、「家族の人数×1.㎏=洗濯容量(㎏)」となります。
これを目安に、毎日ではなく週末にまとめて洗濯をする、小さな子どもや部活動をする学生がいるため洗濯物が多い、毛布を自宅で洗いたいなどといった場合は、各家庭のスタイルに合わせ、目安よりもワンサイズ上くらいの容量のものを選ぶとよいでしょう。
また、抑えておきたいのが乾燥機付きの洗濯機の場合、「洗濯容量=乾燥容量ではない」という点です。
乾燥機付き洗濯機は、洗濯容量より乾燥容量のほうが少なく設定されているため、洗濯から乾燥まで全自動で行いたい場合は、乾燥容量に合わせて選ぶことをおすすめします。
乾燥運転時の容量は、洗濯時の約半分なため洗濯容量が10㎏の場合乾燥容量5㎏となります。
乾燥機能
最近では一般的になってきた乾燥機能ですが、これにも種類があるってご存じですか。
ここではそんな乾燥機能について詳しく見ていきます。
ヒーター乾燥
ドライヤーのようにヒーターの熱で衣類を乾燥させるため傷つきやすく、電気代が高いというデメリットがあります。
ただヒートポンプ乾燥と比べると価格が安く軽量のものが多いです。
縦型洗濯機の乾燥機能はこのタイプなことが一般的になります。
ヒートポンプ乾燥
エアコンの除湿機能のように低温風で乾かすため、衣類を傷めず省エネ性が髙いため電気代が抑えられます。
ドラム式にはヒーター乾燥とヒートポンプ乾燥の両方のタイプがありますが、ヒートポンプ乾燥のほうが高い乾燥機能を持っていますよ。
その他の便利機能
最近の洗濯機にはさまざまな便利機能が搭載されていますね。
洗剤自動投入機能・スマホ連携機能・自動お掃除機能・AI機能・しわ取り機能・静音機能など…。
なかでも洗濯自動投入に対応した製品を選ぶ人が増えていて、ここ数年で人気が高まっています。
スマホ連携機能はアプリを使ったスマートフォン操作で、外出先などからでも洗濯の操作ができ、帰宅時間を見計らって洗濯を開始したり、洗濯状況を把握できたりととても便利!
日本の水道水は「軟水」で洗剤も溶けやすく、水そのものに高い洗浄効果がありますが、最近では温水を使った洗濯方法(温水機能)も注目されてきているようです。
温水を使うと繊維が緩み更に汚れ落ちが良くなります。
機能が充実するほど、お値段も比例していきますが、手間が省けることで苦手な洗濯が好きになるかもしれませんね。
まとめ
生活を豊かにするための道具である家電の一つに洗濯機がありますが、これがなかったらと想像したらゾッとしますよね。
様々な種類があり迷いますが、縦型は置くためのスペースやコストを抑えたい人におすすめです。
反対に洗いから乾燥までをまとめて行いたい、衣類へのダメージは押さえたいなんて方はドラム型が良いでしょう。
今回の記事を活用して生活スタイルに合った、納得のいく洗濯機選びをしてみてください!