花粉

花粉の脅威は春だけじゃない!~意外と知られていないイネ科花粉とは~

夏や秋なのにくしゃみや鼻づまりなど、花粉症の症状でお悩みの方はいませんか?

春の花粉でも秋まで飛散している物もあるため、そのせいと思われがちですが原因は「イネ花粉」かも…。

今回は身近に潜んでいるイネ花粉についての内容でお送りします!

過去の花粉対策は下の記事をチェック!

春の厄介者花粉                   ~家庭で出来るひと手間対策~ 春が近づくにつれ対策が必要になってくるのが…そう、花粉です! 早いところでは2月から花粉が舞い、くしゃみや鼻水の症状に悩まされて...

そもそもイネ花粉とは?

イネ花粉というとお米の稲を想像するかもしれませんが実はそれだけではありません。

もちろんお米の稲に反応する人もいますが、多くのイネ花粉症状は他のイネ科の植物によるものです。

そのため家の近くに田んぼが無いからと言って安心はできないのできません。

イネ花粉症の主な症状としては、くしゃみ・鼻づまり・鼻水で人によっては目のかゆみ・充血もありスギ花粉とおよそ同じ症状と言えるでしょう。

原因となるイネ科の植物

イネ科花粉症の原因になるのが主にカモガヤネズミホソムギオニウシノケグサハルガヤオオアワガエリなどです。

これらは牧草として輸入され広く利用されていますが、寒さに強く繁殖力がある事から雑草として日本全国に広がりました。

特に花粉症の原因になりやすいのがカモガヤです。

草丈は60~120㎝程度で、葉は緑色、枝の先に小さな白っぽい花が集まって咲きます。

カモガヤの写真

イネ科植物の花粉飛散範囲は数十m程度で、近づかなければあまり影響はありません。

しかし気づかずに触れてしまうと、花粉症の症状が強く出たり、肌荒れ(花粉皮膚炎)を起こすこともあるのでイネ科の植物の特徴を覚えて近づかないことが大事です。

ハルガヤの写真

イネ科植物が生息している場所

イネ科の植物は歩道の端空き地草地河川敷などに広く生息しています。

一番の対策は雑草として繁茂しているこれらの植物が、花を咲かせて花粉を飛ばす前に草刈りを行うことです。

この時注意したいのが、カモガヤなどは茎を地中深くまで伸ばしているので、この地下茎と呼ばれる部分も駆除しないとまたすぐに生えてきてしまいます。

空き地や河川敷などを個人で除草するのは難しいですが、家庭の庭などで見つけたら早めに駆除するのがおすすめです。

イネ科の飛散状況とピーク

下の図はイネ科花粉の飛散状況を表した図になります。

ピークが過ぎている地域もありますが、秋や冬にかけても飛散する地域があるので油断は禁物です。

イネ花粉の対策方法

イネ科植物の花粉は春の花粉に比べ遠くまで飛散しない物の、私たちのまわりにたくさん生息しています。

したがって外に出たときはイネ科植物に近寄らないことが大事です。

特に空き地や河川敷などは要注意です。

また、気温が高めでよく晴れた日は花粉の飛散が多くなりがちなので気を付けましょう。

イネ科植物の花粉は午前中に大半が飛散しピークは8~10時です。

午前中の気温が低く、午後から気温が上がった場合は午後の飛散が増える場合もあります。

ここからは花粉対策の方法となりますがやる事は春の花粉対策と同じです。

花粉が付着しにくい服を着る
化学繊維素材の服などツルツルした素材の服は花粉が付着しにくいので花粉が飛ぶ時期におすすめです。

もし天然素材の服を着たい場合は綿のものを選ぶといいでしょう。

また服を洗う際に柔軟剤を使うことで静電気の発生を抑え、花粉が付きにくくなります。

静電気の起きにくい組み合わせを意識する
静電気が発生すると花粉が吸い寄せられ付着量が増加します。

そのため静電気の発生を抑えることが、花粉の付着を抑えることに繋がります。

一口に静電気と言っても素材ごとに「+プラス」・「マイナス」と帯電させる種類が違います。

マイナス同士プラス同士であれば静電気が起きにくいのですが、マイナスプラスの組み合わせになると静電気が起こりやすくなります。

そのため花粉時期は下の図を参考にして同じタイプの帯電する素材の組み合わせになるようコーディネイトしましょう。

外干しは極力避ける
外に干すことで花粉が付着してしまう可能性があるので、屋内に干した方がいいでしょう。

もしスペースが無かったり、どうしても外に干したい時は花粉の飛散が少ない時間帯を選んでください。

他にも乾いたら即取り込む、取り込む際は軽く払うなどの工夫が必要です。

家に入る前に花粉を落とす
花粉症の症状を抑えるためには花粉を家に持ち込まないことも大事です。

イネ科植物に触れた覚えが無くても花粉は目に見えないので付着している可能性があります。

そこで家に入る前に服を軽く払って花粉を落としましょう。

衣類用のブラシがある方は軽く手で払った後、ブラシをかけて花粉を落とすと、さらに効果的です。

まとめ

さて今回はイネ花粉についてご紹介しました。

春のスギ花粉などに比べるとあまり聞かないかもしれませんが、意外と影響があるのがイネ花粉です。

イネ科植物の生息場所はとても身近で、特に外遊びが好きなお子さんなどは注意が必要でしょう。

普段の生活の中でも目にすることがあるほど身近なものだからこそ、対策を徹底して花粉から身を守りましょう!

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