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気付いたら起きていがちな色あせ・変色~起きる原因を知ってしっかり対策~

同じ衣類を何度も着用しているとどうしても発生してしまう色あせ。

大切な衣類で起こってしまうととても悲しいですよね…。

また、久しぶりに着ようと服を出したら変色していたなんてこともありがち。

今回はそんな色あせや変色の原因から予防策までしっかり解説していきます。

色あせ・変色の原因

衣類が変色する原因は様々ありますが大きく分けると以下の3つになります。

1つずつ見ていきましょう。

紫外線
天日干しをすると日光に含まれる紫外線によって衣類がダメージを受け、衣類の染料の成分が壊されます。

これが色あせの原因です。

日光などが直接当たる衣類の表面が色あせするので、襟の裏や衣類の内側の比較すると違いは一目瞭然。

紫外線であれば日光に当てなければ大丈夫だろうとお思いの方も多いでしょう。

ですが屋内でも注意が必要です。

実は屋内を照らす蛍光灯にも紫外線が含まれており、色あせの原因になります。

長期間部屋干しをしたり普段からオープンハンガーに衣類をかけていると、紫外線のダメージが蓄積して、色あせが進行していくので注意が必要です。

またカーテンレールにお洋服をかけているとよく聞きますが、これは屋内と屋外、Wで紫外線を受けてしまうので絶対NGですよ!

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ガス
あまり知られていませんが、排気ガスやキッチンのコンロ、石油ストーブなどの燃焼ガスも衣類の染料の成分を分解してしまう要因になります。

ガスによる変色は、空気が滞留している場所で起こりやすいです。

日の当たらないクローゼットにしまっているのになぜか変色している、ということがあればガスが原因かもしれません。

ガスには空気より重い特性があるため下に溜まりやすく、衣類の裾や袖など下の方から上にかけてグラデーションの様に変色しているケースが多く見受けられます。

また、水分に吸着しやすい性質もあるため、雨や水などで濡れている部分にガスが吸着するとその部分だけ変色することもあるので注意しましょう。

水道中の塩素
水道水には塩素が含まれていますが、その塩素に反応して染料の成分が壊れることもあります。

衣類を洗う回数が増えれば、比例して塩素との化学反応の回数も増えていきますよね。

そのため服の色が徐々に変化しくのです。

お気に入りのお洋服で「買った時と色が違う…?」と感じる物があったら、塩素が原因かも…。

色あせしやすい条件や衣類の素材は?

紫外線が強くなる夏は、日光による色あせが発生しやすくなります。

汗をかきやすい時期でもあるため、複合的に変化が発生することが…。

さらに、衣類にしみついた汗や皮脂が酸化することによって、黄ばみなどの原因にもなります。

特に注意したい素材は、綿やシルク、リネンなどの天然素材です。

特に綿は摩擦に弱く、洗濯によって繊維が毛羽立って白っぽく見えることで、より色が変わって見えます。

紙を水で濡らしてくしゃくしゃにした後で広げてみると、繊維が毛羽立ってごわごわになりますが、その状態が衣類でも起こっているようなイメージです。

反対に、化学繊維は表面がつるつるとした繊維のため、天然繊維と比べると摩擦の影響を受けにくい素材になります。

汗をかいた衣類は要注意!?

汗は何で構成されているか皆さんはご存じでしょうか?

人間の汗は98%以上が水分で、残りは塩化ナトリウム、尿素のほか、尿酸、乳酸、アミノ酸などの有機酸や、アンモニア、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど様々な成分でできています。

そして、これらの成分の一部が、衣服に使用されている染料を分解してしまい、「紫外線」によって染色堅牢度を低下させる働きをもっているのです。

この為、汗が付着した状態で「紫外線」を受けると普通では考えられないような著しい変色が発生することがあります。

染色堅牢度とは…
着色された繊維製品の染色の丈夫さを表す度合いの事。

具体的にはクリーニングや日光、摩擦、汗など様々な作用による色落ちの耐性・抵抗性を表す。

日本国内ではJIS、海外ではISOで基準が定められている。

日本列島も年々猛暑日の日数が増え、昨年の夏も非常に暑い日が続きました。

気温の上昇とともに汗の量も増加しますが、 水分以外の成分も増加した汗の量に比例して多く含まれることになります。

汗が付着した衣類は、そのまま放置せずに、出来るだけ早く水洗いをして、変色の原因となる汗の成分を洗い流すことが大切です。

干し方や収納の注意点

では、洗濯するときや干すとき、収納時にはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。

実は、ちょっとしたことに気を付けるだけで、色あせや変色を予防することができます。

日常的に取り入れやすいちょっとしたコツをお教えしますので、ぜひ試してみてください。

洗濯時

衣類を裏返して洗濯することで、他の衣類との摩擦によって表面がダメージを受けるのを軽減することができます。

また衣類の洗濯表示をきちんと確認したうえで洗うのも大切です。

表示を確認したとき、素材によっては家庭でのお洗濯が難しい・できない衣類もあるでしょう。

水洗い不可の衣類を家庭で洗濯してしまうと変色や型崩れなど、様々な衣類トラブルが発生する場合があるため注意してくださいね。

家庭で洗えない衣類は迷わずクリーニングに出しましょう。

干す時

天日干しをする際も同様に、衣類を裏返して干し、紫外線が当たる部分を極力減らすようにしましょう。

長い時間日光に当てていると、それだけ紫外線のダメージを受けます。

そのため乾いたらすぐ取り込んでください。

すぐに洗濯物を取り込めない場合は、紫外線が当たらない場所で陰干しをするのもおすすめです。

また、冒頭でもお話ししたように室内・室外から紫外線を受けやすいカーテンレールは避けるようにしましょう。

収納時

汗や皮脂が付いていると酸化して変色することがあるため、きれいに洗濯をしてから収納するのがポイントです。

スーツなど、なかなか洗えない衣類はスチームアイロンをかけ、ブラシなどをすると汚れが落ちやすくなります。

洗えない分、こまめに手入れをしてきれいな状態を保つようにしましょう。

オープンハンガーなどで衣類を収納している人は、室内の蛍光灯の紫外線から守るために、UVカット加工の防虫カバーなどを使用すると色あせを防止できます。

ウォークインクローゼット内にも蛍光灯がついているので、長期間衣類を収納する際は防虫カバーを活用すると安心です。

暗いところに収納していれば色あせの心配がないと思いがちですが、ガスの影響を受けやすいことを忘れずに。

特にクローゼットの中は空気が滞留しがちなので、こまめに換気をするようにしましょう。

また、空気を入れ替えやすいように、ハンガー同士の間隔もしっかりとって、空気の通りをよくしてくださいね。

まとめ

今回は起きがちな衣類トラブル「色あせ・変色」についてお話ししました。

このトラブルの厄介な所は、いつ、誰にでも起きる可能性があるという所です。

お気に入りのお洋服に変色が起きてしまった時のショックは測り切れません…。

そうならないためにも、普段からしっかりと対策をしていくことが大事ですね。

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