突然ですが皆さん、洗濯に使う洗剤、本当に衣類に合っていますか?
洗剤は種類によって向き不向きがあり、知らないで洗濯すると型崩れや色あせを起こすことも…。
そこで今回は液体洗剤の種類や特徴について詳しくご説明します。
洗剤のタイプと特徴
今回のメインテーマである液体洗剤以外にも、洗剤には様々な種類があります。
そんな洗剤をここでは大きく3タイプに分け説明していきます。
液体洗剤
今や洗濯洗剤の主流となっている液体洗剤。
自分や周りの家庭を調べた時、ほぼ全ての家庭が使っているという方も多いのではないでしょうか。
液体洗剤は粉末洗剤より水に溶けやすく洗濯物全体に浸透しやすいため、水を使う量や洗剤残りを考える必要がありません。
ただ、洗浄力は普通なため、そのまま洗っても頑固な汚れは落ちにくいという点も…。
とはいっても、皮脂汚れや、日常生活で付く汚れはちゃんと落とすことができます。
粉末洗剤
粉末洗剤最大の特徴と言えば、洗浄力の強さ!
洗剤の中で最も泥や汗・臭いを落とすことができます。
泥汚れや頑固な汚れがつくことが多い子供服や部活動のユニフォームには、粉末洗剤がおすすめ。
ただ、洗浄力が強いため、その分衣類が受けるダメージも大きくなります。
また、粉末洗剤は水に溶けにくく、ドラム型洗濯機や節水洗濯機など使用する水の量が少ない洗濯機には不向きです。
もし粉末洗剤を使う場合は、縦型洗濯機であれば水の使用量が多いため安心して使うことができますよ。
ジェルボール
ジェルボールの特徴は何と言っても手軽で楽チンなこと。
いちいち使う量を細かく量る必要が無いので、普段洗濯に携わることが無い方やお子様でも簡単に使うことができます。
※お子様が使う際は口に入れたり遊んだりすることが無いよう気を付けてください。
また、ジェルボールの多くは「すすぎ1回」と書いてあります。
すすぎが1回で済むことで使う水の量を大きく減らすことができるのは嬉しいですよね。
また、洗濯にかかる時間も短縮することができるので、洗濯をコスパ良く行いたい人は、ジェルボール向きと言えるでしょう。
自分に合う液体洗剤の選び方
形状ごとの特徴がわかれば、「自分に合うのはこれかな?」という風に、自分向きの洗剤が見えてくると思います。
しかし洗剤は形状だけでなく、含まれている成分にも様々な種類があるため、成分まで自分に合うものを選んで賢く洗濯することが大事です。
液体洗剤を選ぶポイントとしては「液体洗剤の液性」と「液体洗剤に含まれる成分」の2つです。
液性の違い
液体洗剤の液性には中性とアルカリ性の2種類があります。
皮脂汚れや食べこぼしなど、衣類につく汚れのほとんどは酸性です。
なので、弱アルカリ性の液体洗剤の方が汚れが落ちやすくなるのです。
反対に中性洗剤はアルカリ性に比べ洗浄力が弱くなりますがその分、衣類へのダメージも少なくなります。
なので、中性洗剤は風合いを守りたい、型崩れをさせたくないといったウールやニットなどの洗濯に向いています。
含まれる成分の違い
洗剤に含まれる成分の中で、洗濯後の仕上がりに関わる成分は「蛍光増白剤」と「柔軟剤」の2つがあります。
仕上がりにどんな違いが出るのか見ていきましょう。
蛍光増白剤…
蛍光増白剤とは色を抜くのではなく、青色や黄緑色を足すことで温度感を下げ、洗濯物を白く見せてくれるものです。
白さに加え、輝いているように見えるのも蛍光増白剤の特徴といえるでしょう。
蛍光増白入りの洗剤は、白い洋服を洗濯するには良いのですが、淡い色の衣服に使用すると色褪せて見えることがあります。
色が濃い服はもちろん、パステルカラーや生成り(きなり)などの淡い色の衣類にも、蛍光増白剤が入っている洗剤は使わないほうがいいでしょう。
白い衣類やタオルをまとめてたくさん洗うという時に使うのがおすすめです。
柔軟剤…
柔軟剤入りの洗剤を使えば、洗いと柔軟が1度にできるので楽チンですよね。
洗濯洗剤と柔軟剤の両方を購入するのは面倒くさいけど、「衣類の肌触りは良くしたい!」、「不快な静電気を予防したい!」という人は、柔軟剤入りの洗剤を選ぶといいですよ。
ただ、本来の柔軟剤よりは柔らかさに欠けて仕上がり満足できないこともある点は抑えておきましょう。
特化型の液体洗剤
ここまで挙げてきたもの以外にも、ある事に特化したタイプの液体洗剤もあります。
ここでは一例として、
・頑固な汚れに強い洗剤
・衣類へのダメージが少ない洗剤
・お肌に優しい洗剤
この3つのタイプの洗剤を紹介します。
頑固な汚れに強い洗剤
どの洗剤にも「酵素」というものが入っていますが、「酵素入り」と謳っている洗剤は特に汚れに強い洗剤と言えるでしょう。
何故酵素が汚れに強いかというと、洋服の繊維を分解して奥に入り込んだ皮脂汚れや食べこぼしの汚れを開放する効果があるからです。
酵素が1番活動するのは37度前後なので、酵素入り洗剤を使う際はぬるま湯に30分~1時間ほどつけおきしておくと効果的です!
代表的な酵素入り洗剤と言えばLIONの「NANOX」です。
NANOXには血液やミルクなどのタンパク質をよく落とせる酵素が配合されています。
中性洗剤なので衣類も傷つきにくく、汚れもしっかり落とせる優れものです。
衣服へのダメージが少ない洗剤
ニットやウール100%などのデリケートな衣類は、気遣うことが多く家庭で洗うのは少し大変…。
かといって着るたびにクリーニングに持って行くのはコストがかかってしまいます。
そんな時に活躍するのが「おしゃれ着用洗剤」。
通常の洗剤よりマイルドな洗浄力で、衣服へのダメージを軽減してくれます。
合わせて、おしゃれ着用洗剤を使う時は、洗濯機をドライコースや手洗いコースなどの優しく洗うモードに設定しましょう。
こうすることで、さらに衣類へのダメージを抑えることができますよ。
おしゃれ着用洗剤の液性は、殆どがこの記事でも説明した中性洗剤になります。
どうしても普段の洗濯で使うアルカリ性の洗剤よりは洗浄力が劣るので、家庭で落とせないような汚れが付いたものは、早めにクリーニングに持って行った方がいいという点もお忘れなく。
おしゃれ着洗剤でも、洗浄力が欲しいという時は「エマール」のおしゃれ着用洗剤がおすすめです。
お肌に優しい洗剤
肌が弱い人や赤ちゃんがいる家庭は、洗剤が与える肌へのダメージも気になりますよね。
そんな時におすすめなのが「無添加洗剤」です。
無添加洗剤とは石油系合成界面活性剤や蛍光増白剤、合成香料、抗菌剤といった特定の成分などを一切配合していない洗剤の事。
普通の洗濯洗剤よりお値段が高めですが、お肌を守りたい人にはぴったりの洗剤です。
無添加洗剤も洗浄力が弱くなりがちですが、「さらさ」であれば普通の洗剤に劣らない洗浄力を持っているのでおすすめです。
液体洗剤の賢い使い方
粉末洗剤のデメリットである溶けにくさを解消するために作られた液体洗剤。
軽く撹拌するだけで洗浄液ができあがり、衣類を満遍なく洗うことができます。
ここでは、洗剤残りを防いだり、洗浄力を高めるためのコツを詳しく説明していきます。
量を守って正しく使う…
液体洗剤を使う上で一番大切なのは、適量を守ることです。
液体洗剤は粉末洗剤ほど泡が出ない仕組みになっているため、泡が立っていなくてもしっかり洗うことができています。
洗剤は使う量が多ければ多いほど、汚れ落ちがいいと思われている方も多いですが、これは間違いです!
せっかく溶けやすい洗剤を使っているのに、量が多いことで洗剤残りの原因になってしまうため注意しましょう。
温度と使い方にを意識する…
先述の通り、ぬるま湯などのちょっと温かめのお湯で洗うことで、液体洗剤の持っている特性を活かすことができます。
浴槽に温かめのきれいなお湯を張り残り湯ポンプで洗濯機にそそぐ方法がおすすめです。
その際、浴槽のお湯にあらかじめ規定量の液体洗剤を入れてよく撹拌させておくと、洗剤が均一に行きわたりますよ。
また、汚れがひどい部分は液体洗剤を少量垂らして、軽く揉みこんでから数分置いて洗濯することで汚れ落ちが良くなります。
液体洗剤の種類…
液体洗剤には、化学洗剤と純石鹸を液体にしたものがあります。
化学洗剤の方を使用する時は、柔軟剤を併せて使うのがおすすめです。
比較的安価で入手もしやすい化学洗剤ですが、使い続けると繊維がやせていくというデメリットもあります。
その点、純石鹸を液体洗剤にしたものは、柔軟剤いらずで繊維にもお肌にも優しいです。
ただ、種類が少なかったり、価格が化学洗剤より高めになりがち…。
まとめ
今回は液体洗剤についてご紹介しました。
液性や含まれる成分などによって、落とすのが得意な汚れや価格も大きく変わってきます。
自分や洗濯物にあわせて、最適な洗剤を選びましょう。
また、液体洗剤は洗濯機に入れる以外にも、浸け置き・直塗りなど様々な方法で使うことができます。
汚れに合わせて使い方を変えることで、普通であれば家庭だと落としにくい汚れも落とすことができますので、お試しあれ!