暑い季節には涼しく動きやすい事からワンピースを着る人なんて人も増えるのではないでしょうか。
しかも1枚でビシッとコーデが決まるワンピースは忙しい人の強い味方ともいえますね。
もちろん、夏のワンピースは大人だけのファッションではなく、子供が着るのにもピッタリな衣類です。
でも、丈が長いために泥ハネや雨水がついたり、食べ物や飲み物の汚れもうっかり付きやすいので汚れやすい衣類でもあります。
汚れたワンピースをきれいにしようとした時、家庭でも洗っていいのか、洗えたとしても難しいのではないかと思われがちです。
そこで今回は家庭でもワンピースをきれいにするための方法をご紹介します。
よくあるワンピースの洗濯失敗例
そもそも家庭でワンピースを洗うのはなぜ難しいと言われているのでしょうか。
お手入れ方法を見ていく前に、まずは家庭で起こりがちなワンピースの洗濯失敗例について見ていきましょう。
全体にシワができる…
ワンピースは生地が大きいため、洗濯ジワがあると特に目立ちやすい衣類です。
洗濯の時に脱水を強く掛けすぎると、深いしわができてしまいクシャクシャになってしまいます。
アイロン等で解決できることもありますが、アイロンがけにもコツが必要になってきます。
装飾部分が外れてしまう…
ワンピースはリボンやコサージュなどの装飾が付いているものも多くあります。
洗濯によって、せっかくかわいいワンポイントが壊れてしまうとショックですよね…。
これはデリケートな装飾をワンピース本体と一緒に洗濯することで、ダメージを受けすぎてしまうため起きるのです。
ワンピースの丈が縮む…
ワンピースも素材によっては水洗いで縮んでしまうことがあります。
丈感が命のワンピースは縮むとシルエットが大きく変わってしまい、もう着られなくなってしまうことも…。
洗濯前は水洗いをしても大丈夫か、正しい洗濯法はどんなものかを、洗濯表示ラベルでしっかり確認しましょう。
家庭でのワンピース洗濯方法
家庭で起きやすい失敗には原因があることがわかっていただけたかと思います。
そんな失敗を防ぐために洗う前の準備としていくつかのポイントがありますので見ていきましょう。
洗う前の準備
洗濯表示ラベルの確認…
手洗いマークや水洗いマークが無かったり、水洗い禁止マークがある時はクリーニングへ持って行ってください。
また洗濯表示のマークだけでなく、取り扱いの注意書きなどもしっかり確認しておくことが大事です。
・毛(ウール)
・レザー(皮革・人工皮革)
・絹(シルク)
上のような素材が使われているものはデリケートなため、洗濯機での洗いがNGなことが多いです。
もし洗濯できてもトラブルが起きやすく難易度も高いため、クリーニングに任せるのが安心ですよ。
適切な洗剤を選ぶ…
洗濯表示と注意書きを確認したら適切な洗剤を選びます。
お気に入りのものや衣類トラブルが心配なときは、指定が無くても素材へのダメージが少ないおしゃれ着用洗剤がおすすめです。
色落ちチェック…
洗濯表示を確認して洗剤も選んだのに、洗ってみたら色落ちしてしまったなんてことが起きたら悲しいですよね。
特に濃い色やビビットな色の生地は要注意です。
他の衣類に色移りさせないためにも、洗う前に「色落ちチェック」を行いましょう。
色落ちチェックの手順
1.洗濯したいワンピースの目立たない部分に、洗う時に使うおしゃれ着用洗剤を少し垂らす。
2.1分程経ったら洗剤を垂らした部分に白い布を軽く押し当てて優しく揉む。
3.白い布に色が移っていなければ洗ってもOK。
もし色が移っていたら、家庭で洗うのはやめておき、色落ちしにくいクリーニングへ出しましょう。
前処理をする…
襟や袖口などの汚れやすい部分を中心に全体をチェックします。
その際に目立ったシミや汚れがある時は前処理をしておくと汚れが落ちやすくなります。
方法はとっても簡単で、おしゃれ着用洗剤の原液をワンピースの汚れ部分に少量馴染ませるだけでOKです。
ワンピースの洗濯手順
1.洗濯ネットに入れる
絡まりや傷みを防ぐために洗濯機で洗う場合は洗濯ネットに入れましょう。
ファスナーやボタンは事前に閉じておきます。
ビーズやスパンコール、コサージュなどデリケートな装飾が付いている場合は裏返してから洗濯ネットへ入れることでダメージを抑えることができます。
もしリボンやベルトコサージュなどの装飾品が外れるときは外して洗いましょう。
2.やさしく洗う
表示に従い優しい力加減で洗いましょう。
洗濯表示の桶マークに下線が引いてあり、弱い力で洗うことが求められている場合は手洗いコースやドライコースなどの優しい力で洗うコースを使ってください。
手洗いマークの時は、揉んだり擦ったりせずに、手で優しく押し洗いします。
3.柔軟仕上げをする
柔軟剤には仕上がりをよくするほかにも静電気防止など様々なメリットがあります。
最近では洗濯ジワを減らす物、香りが長続きして嫌なニオイが付くのを抑える物など様々な種類が存在しますが、目的に応じて使い分けるといいでしょう。
4.脱水は時間を短く
洗濯ジワや型崩れを防ぐために、長時間の脱水は避けましょう。
特に薄手の化学繊維のワンピースはシワが取れにくくなるため、水滴が垂れない程度の脱水で1分が目安です。
また、薄手でなくてもポリエステルやストレッチ素材はシワになると取れにくいので脱水時間には気を付けてください。
ワンピースの乾燥手順
デリケートなワンピースはもちろん乾かし方にも工夫が必要です。
きれいに洗濯を終えるためにも最後まで気を抜かずに行きましょう。
1.形を整える
洗濯ジワを防ぐために脱水後はすぐに取り出します。
両手でウエスト部分をもって振りさばき形を整えます。
2.ハンガーにかけて日陰干し
型崩れを防ぐために、厚みのあるハンガーにかけて干します。
形を整え日陰に干しましょう。
ワンピースの洗濯・乾燥のポイント
洗濯ネットなどの大きさに合わせてたたむ…
洗濯ネットに入れる際はサイズに合わせてたたみ、中でワンピースがあまり動かないようにしましょう。
この時、袖を前身頃に乗せ内側にたたむのがコツです。
この様に畳むことによって伸び・ヨレ・縮み・型崩れを防ぐことができます。
厚手のハンガーで風通し良く…
干す時は厚手のハンガーで立体的にして風通しを良くしましょう。
また風通しを良くするだけでなく型崩れも防ぐことができます。
厚手のハンガーが無いときはタオルなどを巻き付けて厚みを出すといいでしょう。
素材に合った干し方を…
ワンピースの素材によって干し方を変えましょう。
例えば、伸びやすいニットワンピは平干しかM字干しがおすすめですよ。
干す時はファスナーを閉じなくてもOK…
洗う時と違い、干す時はファスナー等を必ずしも閉めておく必要はありません。
風通しを良くしたい時は開けておき、型崩れを防ぐなら閉めておくとよいでしょう。
天候や気温、干す場所など状況に応じて変えるのがおすすめです。
直ぐに洗濯しない時のお手入れ方法
礼服などの着用後家庭で洗濯できない物や、まだ着る予定がありすぐに洗濯しない物は汗ジミ処理を行っておきましょう。
帰宅後、汗が乾かないうちに行うのがポイントです。
方法は水で濡らして絞ったタオルを2枚用意し、汗の部分を挟むように生地の表裏両側から抑えてタオルに汗を移し取ります。
黄ばみや黒ずみの落とし方
ワンピースは直接肌に触れる部分も多い衣類です。
特に夏だと汗を多くかくため、首元や脇部分が黄ばんでしまうことも…。
黄ばみや黒ずみは放っておけばおくほど頑固になり落としにくくなります。
洗濯表示を見て水洗いが可能なワンピースは次の手順で黄ばみや黒ずみを落としてみてください。
基本の落とし方
用意するもの
食器用洗剤、古歯ブラシ
1.黄ばみや黒ずみ部分に食器用洗剤をつけて、歯ブラシを一定方向に優しく動かして、汚れをかき出します。
2.水ですすいでから、先ほど紹介した洗濯方法でワンピースを洗ってください。
酸素系漂白剤を使った落とし方
用意するもの
酸素系漂白剤、40℃のお湯、洗面器、ゴム手袋
基本の落とし方を試しても落ちなかった場合、酸素系漂白剤を使ってつけおきしまてみましょう。
漂白剤を使う前に、洗濯表示で酸素系漂白剤の使用に問題がないか確認してください。
肌荒れの恐れがあるので漂白剤や漂白剤液に触れるときはゴム手袋をしてくださいね。
ワンピースの保管
ワンピースは収納時にもシワが付かないようにしたいですよね。
シワ予防をすることで着たい時にすぐ着ることができます。
肩に跡が付きにくいハンガー、もしくは乾いたタオルを巻いたハンガーにかけてクローゼットに収納しておきましょう。
この時クローゼットに適度な空間が無いとシワが付いたり、カビ・虫の原因になる湿気が溜まりやすくなります。
クローゼットには余裕があるからといって衣類をぎゅうぎゅうに詰めるのではなく、いつも少し余裕を持たせておくのがよいでしょう。
ハンガーにかけることで丈が伸びてしまうニット素材のワンピはきれいにたたんでしまっておきましょう。
また、虫やカビ対策として保管場所は定期的に掃除・換気を行いましょう。
除湿剤や防虫剤を活用するのもおすすめです。
まとめ
これらの工程がワンピースをきれいに保つセルフケアの方法になります。
少し面倒に感じるかもしれませんが、お手入れに少し気を使うだけでお気に入りのワンピースの寿命を延ばすことに繋がります。
これからの季節どんどん活躍するワンピース、普段のお手入れの参考にしてみてくださいね。