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羽毛布団を長持ちさせるには~日頃のお手入れとクリーニングを活用しよう~

全国的に大寒波に見舞われた今回の冬季ですが、軽くて暖かい羽毛布団にお世話になった人も多いのではないでしょうか。

その羽毛布団…ちゃんときれいにしていますか?

なかなか洗えないうえに、肌に触れることが多い物だからこそ日頃からお手入れしてあげないと大変なことになります。

そうならないためにもこの記事では布団のケア、クリーニングに関する知識をご紹介するのでぜひ参考にしてください!

定期的にきれいにしないと

人間は寝ている間にコップ一杯程度(200ml)の汗をかいています。

また、汗だけでなく皮脂や皮膚片も布団に蓄積されていきます。

汗の湿気と皮脂、皮膚片はカビをはじめとしたさまざまな雑菌の大好物です。

人が寝ている間、布団の中ではカビや雑菌の繁殖しやすい環境を作られているのです。

また、1日の3分の1は布団の中で過ごしているので、不衛生な状態が続くと健康被害に繋がります。

ハウスダストやカビによるアレルギー反応を引き起こしたり、皮膚炎などの症状を発症することも…。

また、汚れが蓄積したまま放置しているとクリーニングしても落ちなくなってしまいます。

汚れが酸化することで落ちない黄ばみや頑固なシミになってしまい、最悪買い替えることにもなります。

また、カバーも洗わずに同じものを長期間かけていると、カバーに付着していた汚れが羽毛布団に移ってしまうことがあります。

羽毛布団だけでなく、布団カバーの方も定期的にきれいにする必要があるのです。

その際のために布団カバーは、何枚か洗い替えを持っておくといいでしょう。

日頃からできるお手入れ

羽毛布団も他の寝具類と同様に天日干ししてあげるのが一番です。

「中の羽毛にダメージを与えるから、干さない方がいいんじゃないの」と思われている方も多いですがそんなことはありません。

天日干しをしても中の羽毛にダメージを与えることはありません。

ですが、側生地には影響が出ることがあります。

羽毛布団の側生地は綿やポリエステルからできていることが殆どです。

これらの素材は長時間紫外線に当たると劣化が進むので、干しすぎると側生地を傷めることになります。

側生地が劣化しても中身の羽毛の品質が落ちることはありません。

しかし、傷んだ生地の隙間から羽毛が飛び出してくるので羽毛布団が少しずつ痩せてきてしまいます。

そこで側生地を傷めないようにしつつ日頃からできることは風通しのいい日陰で干してあげることです。

月に1~2回ほど天気が良く空気が乾燥した日の日中(10~15時くらい)の間に片面につき1時間程度干してあげるのがいいでしょう。

1時間ごとに裏返して両面しっかりと干してください。

紫外線から側生地を守るためにカバーをかけたまま干すことを忘れないようにしてください。

布団は湿気を嫌う製品なので普段から風通しの良い場所に広げておくのも効果的ですよ。

羽毛布団のクリーニング

羽毛布団は家庭では洗えないことが殆どです。

洗えたとしても乾燥が不十分になりがちで生乾きやニオイのトラブルが起きやすいです。

せっかくの羽毛布団を却ってダメにしてしまうことも…。

なので多少費用と時間はかかりますが、羽毛布団は洗濯のプロであるクリーニングに頼みましょう。

頻度

普通の布団であれば半年から1年に1回ですが、羽毛布団はそこまで頻繁にクリーニングに出す必要はありません。

衛生面を考えるなら1年に1度ですが、その分羽毛自体の油分が減り、ふんわり感や保温性が落ちるので気を付けましょう。

汗をかきやすい方、タバコを吸う方などは羽毛布団に付着する汚れやニオイが多いので1年に1度クリーニングしてあげるといいですね。

「そんなに汚れがついてないよ」という方は羽毛を長持ちさせるためにも3~5年に1回程度クリーニングしましょう。

但し汚れ防止のためにカバーをしたり、カバーをこまめに洗うなどの日頃のケアが前提です。

※上記の年数はあくまでも目安です。

生地に汗ジミができたり、汗臭や獣臭がするようになったらすぐにでもクリーニングしましょう。

こんな時はクリーニングでは解決できないかも…

・干しても湿気が取れにくくなった

・ふんわり感が無くなった

・暖かくなくなった

上に該当するならそれは中材(羽毛)の問題です。

クリーニングではなく打ち直し(リフォーム)する必要があります。

打ち直しとは…

羽毛布団の「打ち直し」とは、リフォーム再生加工の事を言います。

元来は打ち直しは羽毛布団ではなく綿布団の再生加工を指す言葉でした。

昔は棒で綿を打って加工していたため、その名残として羽毛布団の再生加工でも「打ち直し」と呼ばれるようになりました。

羽毛布団の打ち直しは主に、羽毛のクリーニングや補充、側生地を新しくすることを指します。

主な工程としては布団から羽毛を取り出しゴミを取って洗浄し、新しい側生地で仕立て直します。

この時、中の羽毛が足りない場合は新しい羽毛を足して入れます。

他にも布団から羽毛を取り出さないで洗浄し側生地だけ新しくして詰め替える方法や、羽毛を洗浄せず側生地のみ新しく交換する方法などがあります。

コスト

羽毛布団のシングルであれば1枚当たり3,000~6,000円程度で、納期は2~4週間くらいです。

しかし春先などの繁忙期などは普段より時間がかかるかもしれないことを念頭に入れておきましょう。

また、クリーニング店によっては単品洗いとまとめ洗いを選べるお店もあります。

単品洗いの方が1枚ずつ洗うため衛生面は安心ですが費用は高くなります。

他にもクリーニングでは布団の保管サービスを行っているお店もあります。

6~8か月保管が多いようですが中には最長10か月保管してくれるお店もあるみたいです。

「夏時期は暑いから羽毛布団は使わないよ」という方は、家のスペースが空く保管サービスを使ってみるのもいいかもしれないですね。

宅配クリーニング

布団のクリーニングが大事なのはわかったけどお店まで持って行くのが大変という方におススメなのが宅配クリーニングです。

しかも宅配クリーニングであれば、普通にお店に持って行く時と違い枚数が増えると安くなる傾向があります。

※すべてのお店がまとめ割引をしているわけではないので出す場合は各店舗のサービスを確認しましょう。

納期はだいたい店舗型と同じですが、キット配送のために+2,3日かかる場合もあるので納期に余裕をもって注文しましょう。

また、宅配クリーニングでも保管サービスを行っているところがあるのでぜひ活用してみてください。

まとめ

さて今回は家庭でもできる羽毛布団のお手入れから、クリーンニングのお話をしてきました。

羽毛布団も普通の布団と同じく天日干ししても大丈夫ということを初めて知った方も多かったのではないでしょうか。

布団を干すと言えば、干した布団をパンパンとたたいている方を見かけますが、中の羽毛を傷つける原因になるのでNGですよ。

また、ある程度の期間使ったらクリーニングに出すようにしましょう。

家庭やコインランドリーで洗うのはトラブルが起きることが多いので避けるのが無難です。

正しいお手入れをして大切な羽毛布団を長く清潔に使っていきましょう!

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