さて前回はトレンチコートの家庭で出来るお手入れについてご紹介しました。
ただ、トレンチコートはお手入れが難しかったり、思わぬ汚れが付きがちなアイテムになります。
そんな時、出番になるのがクリーニングです。
今回はトレンチコートのクリーニングを頼む際のポイントなどをご紹介します。
クリーニングにかかる料金と納期
始めにクリーニングにかかる料金や納期について見ていきましょう。
トレンチコートは装飾が多い物もあり、コストが他の衣類より高くなりがちなので要チェックです。
納期
店舗型の場合2~3日で仕上げてくれるところもありますが、1週間かかるところが多い印象です。
何か加工を付けた際や丁寧に仕上げてもらうコースの場合は、さらに納期が伸びるケースもあります。
また、トレンチコートを着る前や仕舞うタイミングである春・秋のクリーニング店は混みがちです。
通常より仕上がりに時間がかかるケースがあるので、できるだけ余裕をもって利用することが大切ですね。
納期が不安な場合は事前にしっかり確認しましょう。
料金
料金はクリーニングに出すトレンチコートによって大きく変わります。
そこで、今回はトレンチコートを大きく2つに分けて説明しているので、クリーニングに出そうと思っているものに近い方を参考にしてみてください。
一般的なトレンチコート…1,200~2,000円
日常使いのトレンチコートは、多くのお店で「コート」のカテゴリーで料金設定されています。
同じコートカテゴリーでも他のコートより少しお高めの印象…。
中には1,000円以下でクリーニングできる所もあるようですが多くが1,500前後となっています。
高級ブランドのトレンチコート…5,000円以上、7,000~1万円
ハイブランドの物や高級素材のトレンチコートに関しては専門に扱うお店やコースがあります。
こうした店舗やサービスに依頼する場合、クリーニング料金は5,000円以上になることが多いです。
また、一般の店舗でも上質仕上げ・手仕上げをしてくれるコースがあるのでそういったサービスを選択する方法もあります。
その場合は一般的な値段にプラス1,000~2,000円程度かかります。
宅配クリーニング…1,500~2,000円
パック制料金であれば、点数によって多少の変動がありますが、平均的に1,100~1,500円です。
単価制の場合は少し高めで1,500~2,000円となっています。
付属品は別料金になることも…
ベルトやフードなどの付属品が付いているトレンチコートは付属品が別料金になることがあります。
ベルトなどであれば1本100円程度ですが、リアルファーなどだと数千円かかってしまうことも…。
もちろんお店によっては付属品も含めて1点とカウントしているところもありますが、未然にトラブルを防ぐためにも事前に確認しておくことがおすすめです。
トレンチコートをクリーニングに出す頻度
シーズンごとに1回、3か月に1度の頻度でクリーニングするのがおすすめです。
もう着なくなるシーズンの変わり目には必ず出すようにしましょう。
着終わったコートには目立たなくても汚れが蓄積されています。
そのまま放置することで汚れが頑固なシミや嫌な臭いに変わり、トレンチコート劣化の原因になります。
また、淡色で汚れが目立つものや着用頻度が高いものに関しては、汚れの状況に応じてクリーニングに出すようにしましょう。
その際、撥水加工をすることでトレンチコートを汚れにくくすることができますよ。
※あまりにクリーニングの回数が増えると生地を傷めてしまうので注意!
失敗しないための確認ポイント
クリーニングを出す前に何点か確認をすることで、トラブルを防ぐことができます。
ここではそんなクリーニング前に確認しておいた方がいいポイントをご紹介します。
洗濯表示を確認…
クリーニングで失敗しないために1番大事なのは、「そもそもクリーニング可能なのか」を確認するということです。
確認はコートの裏にある「洗濯表示ラベル」などを見ましょう。
その際にクリーニングに関する注意書きがあったら併せて確認してくださいね。
洗濯表示マークは色々ありますが、今回見る部分は「◯の形」です。
例えば丸の中に「P」の文字がある場合はドライクリーニングが可能です。
また、「W」の文字があった場合は「ウェットクリーニング」ができるということを表しています。
もし丸に「×印」がある場合は「ドライクリーニング禁止」を表しています。
もっと詳しく洗濯表示の事を知りたい方は下記の記事にまとめているので確認してみてください。
トレンチコートをクリーニングに出す時はこのマークをチェックして適した方法でクリーニングしましょう。
すべての表記が×の物や海外製品の物、そもそも洗濯表示のタグが無い物は断られたり、クリーニング事故の原因になるので気をつけましょう。
汚れやほつれが無いか確認…
次に大切なのがクリーニングに出す前のセルフチェックです。
トレンチコートで汚れがちな襟や袖口を中心に全体にシミや汚れが無いかをチェックしましょう。
また、ボタンや裾、ポケットがほつれていないかのチェックも重要です。
汚れやほつれを発見した場合はクリーニングに出す際お店側にしっかり伝えましょう。
気になる部分を事前に伝えておくことで適切なサービスを提案されたり、よりきれいな仕上がりが期待できます。
クリーニング後の保管方法
せっかくきれいにしたクリーニング品も、保管の仕方を間違うことでトラブルが起きかねません。
そんな事態を防ぐためにもクリーニング後は下記の内容を実行しましょう。
1.ビニールカバーを外す
クリーニングで被せてもらったビニールのカバーは必ず外しましょう。
2.トレンチコートをクリーニングに出す頻度
カバーを外したらハンガーも変えましょう。
厚みのあるハンガーに変える事で型崩れを防ぐことができます。
その後は風通しのいい場所で数日吊るします。
こうすることで残った湿気やクリーニング特有の匂いを飛ばすことができます。
その際は日光に当たらないよう注意しましょう。
3.湿気や虫対策をしっかりして保管
乾燥させることができたらクローゼットなどで保管しましょう。
なるべく他の衣類と間隔を開け風通しを良くします。
定期的に保管場所を換気したり、防虫剤・除湿剤を活用して衣類トラブルを防ぐようにして保管しましょう。
まとめ
今回はトレンチコートのクリーニングとその後の保管方法についてご紹介しました。
仕舞洗いはもちろん大切ですが着る前に保管場所から早めに出して、クリーニングするのもおすすめです。
着る前にクリーニングする場合は撥水加工などを付けると汚れ防止にもなっておすすめですよ。
定期的なクリーニングを心掛けて大事なトレンチコートを長く着続けていきましょう!