「おむつを替えていると、バスタオルにうんちが付くことがよくあって…」
「横もれ・背中もれで下着や洋服が汚れる…」
「赤ちゃんの黄色いうんち、黄ばみが残ってなかなか落ちない…」
育児に奮闘中のみなさま、こんな経験はありませんか?
今回はうんち汚れの洗い方をお伝えしていきます。
洋服などに付いたうんちが取れにくくなってしまう時はどんな時?
この黄色いうんちの汚れ…普通に洗濯しても取れません!
理由はうんちの中にはタンパク質が含まれています。
このタンパク質は50度以上の熱が加わったり、時間が経ってしまうことでタンパク質が固まり落ちなくなってしまいます。
洗う温度は高いほうが落ちやすいと思ってしまいがちですが、うんち汚れの場合はぬるま湯で洗うことと、付いたらなるべく早めに洗うことが大事です!
赤ちゃんのうんち汚れ(シミ)を取る方法
用意するもの
・ビニール手袋やゴム手袋
・固形石けん
手順
①うんち汚れをぬるま湯で流す(ゴム手袋着用)
固形のうんちがあればウエットティッシュなどで先に取っておく
※強くこすると繊維の奥に染み込ませることになるので注意
②汚れがある程度落ちたら、固形石けんでもみ洗い
ここでブラシを使用する場合は生地を傷めないように優しく。
固形石けんはネットに入れて使うことで泡立ちやすく、摩擦で汚れが落ちやすくなるのでおすすめです。
③ぬるま湯ですすぐ
すぐに対処すれば、固形石けんで予洗いして洗濯機で洗うことで、ほぼ落とすことができます!
頑固汚れには洗浄力の高いウタマロ石けんがおすすめ。
うんち汚れ以外にも、洋服やお子様の上靴、汚れた靴下などしっかり汚れを取ってくれるのでご家庭に一個あると便利です。
それでも落とすことができないうんちのシミは、酸素系漂白剤でつけ置きしましょう。
残ってしまった黄色いうんちのシミは、胆汁に含まれる「ビリルビン」という黄色い色素。
この汚れは酸素系漂白剤を使うとキレイに落とすことができます。
酸素系漂白剤は液体タイプと粉末タイプがありますが、濃度調整ができる粉末タイプがおすすめです。
肌に優しく安心して使用できる無添加製品も販売されているシャボン玉石鹸などがいいでしょう。
手順
①バケツや桶に50℃くらいのお湯を入れて酸素系漂白剤を入れる(洗面台に栓をしてお湯をためる方法もあり)
※酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)が汚れに対して最も効力を発揮するベストな温度が50℃くらいのお湯。
水には溶けにくく十分な効果を得られず、熱すぎる熱湯は一気に溶けてしまうため、あっという間に酸素を出し尽くしてしまいます。
漂白の反応が一番よい温度でつけ置きすることがコツです!
汚れの部分に酸素系漂白剤をのせ、包み込むようにしてつけることでさらに汚れが落ちやすくなります。
②黄色い汚れがある程度落ちるまで、1〜2時間くらいつけ置きする
③ぬるま湯ですすぐ
④洗濯機で洗濯
注意点
・感染症の予防、漂白剤による手荒れを防ぐためにゴム手袋の着用をおすすめします
・使用するのは酸素系漂白剤!塩素系漂白剤は洋服の色まで落としてしまうので注意
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)とは…
漂白・除菌・消臭効果がある酸素系の漂白剤です。
シミ抜きによく使われるアイテムで、お湯に溶かすと酸素の泡を出し、その泡の力で衣類についた汚れを効果的に落としてくれます。
粉末タイプは液体タイプの酸素系漂白剤よりも漂白力が強いのが特徴。
また、「汚れだけに反応する」という特徴もあり、染料などを漂白することはなく、色柄物の衣類にも安心して使用できます。
赤ちゃんの衣類には、無添加の製品を選ぶと安心です。
ドラッグストアやネット通販で購入できます。
POINT
・黄色いシミの原因であるビリルビンは紫外線に当たると色素が分解されシミが消えるという特徴があります。
天日干しは殺菌作用もあるので晴れた日は太陽に当ててみるのも◎
・うんち汚れは時間とともに固まって落ちにくくなってしまうため、バタバタしていて時間がない時は、乾燥させないように水やぬるま湯につけておくだけでも後の処理がラクになります。
その後はなるべく早く洗うようにしましょう。
・うんちの付いた衣類を洗う時は、40℃以下のぬるま湯で洗います。
うんちのタンパク質は50℃以上の温度で固まり落ちなくなってしまいます。
※落ちなかった黄色のシミに酸素系漂白剤を使用する場面では50℃くらいのお湯を使用
・赤ちゃんは皮膚が敏感なので肌荒れを起こさないようにするためにも、使った洗剤はしっかりすすいでキレイに落としましょう。
まとめ
うんち汚れは洗濯の手間も増えて大変ですが、早めに洗うことでキレイに汚れを落とすことができます。
「ぬるま湯で汚れを落とす → 固形石けんでもみ洗い → 洗濯機で洗濯」の流れですが、今回、固形石けんを使用した場面にボディシャンプーや食器用洗剤を使用して汚れを落とすこともできるようなので色々試してみるのもいいかもしれません。
その際も使った洗剤はしっかりお湯ですすぎ落としましょう。