夏と言えば何かと屋外での行動が多いですよね。
海や川でのバーベキューや花火にお盆のお墓参りなど…。
これらのイベントの後に気になるのが衣類にしみついた煙の臭い。
普段着であればすぐ洗えますが、礼服などなかなか洗えない物もありますよね。
そこで今回は染みつくと取れにくい煙の臭いを消す方法についてご紹介します。
服が煙臭くなる理由
そもそも他の臭いに比べて煙の臭いはどうして染みつくと取れにくいのでしょうか?
臭いを消す方法の前にまずは衣類が煙臭くなるメカニズムから見ていきましょう。
線香やバーべキューの後に着ていた服が煙臭くなるのは、服の細かい繊維の隙間に煙が入りこんでしまったためです。
特にバーベキューの際に発生する煙にはお肉の油脂も含まれているため、臭いが脂っこく感じることも多いのです。
服についた臭いを消す方法
服が煙臭くなる理由が分かったところで、いよいよ本題の煙臭さを少しでもなくすためにできる事を見ていきましょう。
ドライヤーや扇風機で風を当てる
この方法では風を当てて服の表面についた煙を吹き飛ばします。
服を振り回すことでも煙を飛ばすことはできますが、生地が伸びたり型崩れを起こす可能性があるのであまりおすすめはできません。
また、繊維の奥深くに入り込んだ煙に対しては効果が見込めないので一時しのぐための方法を考えてください。
消臭スプレーをかける
市販の無香料消臭スプレーを使うことで臭い成分を分解します。
ここで注意が必要なのがスプレーは「無香料タイプ」を使う点です。
香料入りのスプレーを使うことで煙と香り成分が混ざり合って、さらに臭いがきつく変化してしまうことがあります。
「臭いを消したい、上書きしたい」と思うために香料入りの物を使うと悪化させかねないので使用は避けましょう。
本当に臭いを消したい時は、臭いの原因物質を分解するタイプが最適です。
速乾性が低いですが、即効性があり人体への害が少ないので安心して使用できます。
スプレー後は風通しのいい場所で干すことで雑菌の繁殖も抑えられます。
スチームで臭いを落とす
スチームアイロンを用いることでも煙の臭いを取ることができます。
「アイロンで臭いが…?」と思うかもしれませんが、実は蒸気によって臭いの成分が飛ぶので消臭効果があるのです。
この方法はバーベキューなどの脂っこく染みつく臭いにも効果があります。
ただ、スーツや礼服などは蒸気に弱くテカリの原因にもなりかねないので注意してください。
浴室に一晩掛けておく
先ほど紹介した通りこの方法でも蒸気の水分が臭い物質を取り除いてくれます。
次に着るまで少し時間があるけど、洗っているほどは時間がない時は是非この方法を試してみてください。
浴室で干す手順
1.お風呂上りに煙の臭いがついた服を浴室内で干す
2.換気扇を回す
3.翌日、風通しの良い場所に干して湿気を飛ばす
雑菌の繁殖などを抑えるためにも、この方法の後はしっかりと乾燥させることが大事です。
乾燥時間を短くしたい時は扇風機などの風を当ててあげるといいですよ。
臭いの付いた衣類を洗濯する
当然ではありますが臭いを取るのに一番最適な方法は洗濯です。
次に着るまでに十分な時間がある時は迷わず洗濯しましょう。
もし、家庭では洗濯が難しい場合はクリーニングに出すのがおすすめです。
クリーニングに出すことで臭いを取るだけでなく、汚れもしっかり落とせて次着るときまできれいな状態で保管することができます。
消臭スプレーで臭いが消えない?
煙に限らず嫌なニオイが付いた服に消臭スプレーを使うことがよくあると思います。
しかし、使ってみた物のなかなか効果を得られずに臭い残りするなんて経験をした方も多いようです。
それ実は使い方が間違っているのかも…。
そこで今一度消臭スプレーの正しい使い方を見直していきましょう!
スプレーはたっぷり使う
消臭スプレーのCMだと2~3回吹きかけて臭いが消えているように見えますよね。
しかし臭いは繊維の奥まで入り込んでしまうことが多いので、2~3回スプレーを吹きかけただけでは効果を発揮できません。
正しくはスプレーしたものを触ったとき湿り気を感じるくらいスプレーする必要があります。
そして、できる事ならスプレーした後、生地を軽く揉みこんだりしてスプレーの成分を繊維の奥まで染み込ませるといいでしょう。
スプレーした後はしっかり乾燥
意外と知られていないのがスプレー後の乾燥です。
衣類はスプレーし終えたら通気性のいい場所にかけておいてしっかりと乾燥させましょう。
こうすることでスプレーの効果がより高くなります。
まとめ
さて今回は服にしみついてなかなか取れない煙の臭い対策についてご紹介しました。
夏はお線香やバーベキューなど何かと煙の臭いが付きやすい季節です。
煙の臭い以外にも使える対策法もあるので、もし気になる臭いが衣類に着いたときはぜひこれらの方法を試してみてください。
もちろん、暫く着る予定がないときはクリーニングや洗濯で汚れと臭いをまとめてきれいにしてくださいね!