様々なウイルスやカビの繁殖が気になる梅雨から夏のシーズン。
昼食のお弁当などに、傷まないよう保冷剤を入れたり工夫をされる方も多いのではないでしょうか。
一方で、飲み物も同じくらい注意していますか。
毎日持ち歩いている水筒やタンブラーは本当にきれいですか?
水を入れているだけであっても、使用後に水洗いだけでは不十分。
今回は意外と忘れがちな水筒のお手入れについて見ていきましょう。

水筒のお手入れ

特に気を付けたいのは直接口をつけて飲むタイプの水筒。
口腔内の雑菌が水筒内に逆流して増殖し、目に見えないぬめりとして残っている可能性があります。
洗う時は蓋やパッキンなど取り外せるパーツはすべて分解し、清潔なスポンジを使って洗いましょう。
スポンジが入らない隙間などはブラシなどを使い、洗い残しが無いよう心がけてください。
洗い終わった後はよくすすいで、しっかりと乾燥させるのがポイントです。
毎日使っている場合は、週に1度のペースで除菌・消毒をするのもいいでしょう。
塩素系漂白剤を使う場合は、できるだけパーツを分解してつけこんでください。
もし浮かんできて上手く漂白液に浸からない場合は、食器などを重しにするといいですよ。
しっかり漂白することで雑菌の温床になりやすい茶渋も除去することができます。
ただし、漂白剤が使えない水筒やパーツもあるので漂白剤使用前にしっかりと取扱説明書を確認してください。
水筒を洗う時は使うスポンジも要チェック。
長く使えば使うほど汚れが付着したり、傷ついたりして雑菌が繁殖しやすい状態になります。
まだ使えそうに見えても1ヶ月に1度変えるのがベストです。
また、水筒用のスポンジを用意するのもいいですね。

「サビのような赤い斑点」や「ザラザラしたもの」にはクエン酸
毎日洗っているのに、水筒の底に赤い点々ができていたなんて経験はありませんか?
これは水に含まれているミネラル成分(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)が酸化してできた赤サビです。
サビと聞いて「買い替えなきゃ」と思われた方も多いでしょう。
でも買い替えるのはちょっと待ってください。
なんと鉄分が酸化してできた赤サビはクエン酸で落とすことができます。
クエン酸はスーパーや薬局などで簡単に手に入れることができるので、水筒内に赤い点々が出てきたときは下の手順をもとに綺麗にしましょう。
1.クエン酸(約10g)をぬるま湯でうすめて、水筒の中に入れる。
2.2~3時間おいたら、柔らかいブラシできれいに洗う。
一通り洗い終わったらしっかりとすすぐ。
3.濡れている部分が無いよう、よく乾燥させる。
スポーツドリンクを入れた後のお手入れは早めに

身体に足りない水分などをすぐに補えるようスポーツドリンクには様々な成分が含まれています。
その中で気を付けたい成分が塩分。
水分だけでなく塩分も補給する必要がある時にスポーツドリンクはピッタリですが、水筒との相性はあまりよくありません。
理由は塩分がそのまま水筒に残り続けるとステンレスが腐食する可能性があるため。
スポーツドリンクを入れた後の水筒はすぐにきれいにするようにしましょう。
外出先などで十分なお手入れができない時でも、中が空になったら水ですすいであげるのがベストです。
また水筒によっては、スポーツドリンクに対応していない物もあります。
誤って使うと水筒の寿命を縮めることにも繋がるので、非対応の物にはスポーツドリンクは入れないようにしましょう。
まとめ

今回はこれからの時期に使用が増える水筒について見てきました。
毎日洗っていても変な臭いがしたり、赤サビができたりとトラブルが起きがちなアイテムです。
中身の飲料は1日で飲み切り、使用後はしっかりと洗浄・乾燥を行いましょう。
また、長く綺麗に使い続けるために1週間に1度の目安で除菌すると安心です。
これから夏のピークに向かってどんどん暑くなっていきますが、マイボトルを清潔な状態に保って、熱中症に気を付けて過ごしましょう!
