日常

暑さ対策は服の素材だけじゃない!?~体感温度の上昇を抑えられる色をご紹介~

9月に入りましたがまだまだ暑い日が続いていますね。

水分補給や冷房など熱中症対策は様々ありますが、実は着る服でも対策ができるって知っていますか?

以前涼しく過ごすためおすすめな素材をご紹介しましたがそれだけではないのです。

そこで今回は暑さ対策に関わりがある「服の色」について解説していきます。

服の色で体感温度が違う

早速ですが皆さんは服の色で体感温度が変わることを知っていますか?

実は同じ素材、デザインの服でも色が異なるだけで体感温度が大きく変わると言われています。

ある実験で炎天下に色だけ異なるポロシャツ9枚を置き表面温度を比較したところ、黒色深緑色のシャツは表面温度が50℃に達したそうです。

一方、グレー黄色赤色は他の色(黒・深緑・紺・青・黄緑)に比べて表面温度が上がりにくく、特に白色は外気温と同じ30℃からほとんど変動が無いといった結果が出ました。

なぜ色の違いだけで表面温度に大きな差が生じたのでしょうか?

それは太陽から放射されるエネルギーの反射率が色によって異なるためです。

すべての色は放射エネルギーの一部を反射しますが、残りは熱エネルギーとして吸収されます。

白色はほぼすべての色の光に対応した波長体を反射するため、表面に取り込まれる熱エネルギーも増えます。

この熱エネルギー吸収量の差が色による体感温度の差につながるのです。

青や紺、緑は色が爽やかなためつい夏服に取り入れがちですが、実際に清涼感を感じられるのは黄色グレーなのでコーディネートの際は注意しましょう。

参考:暑熱リスクと色彩選択「黒マスクおじさん」の本音

日光に当たる時間でも体感温度に差が出る

体感温度が上昇しにくい色でも日光に当たる時間によってその温度は徐々に変化していきます。

同じ素材の赤・黒・白のTシャツを炎天下に置き服の中に温度計を入れて観測したところ、5分経過した時点でもっと温度が低かったのは白のTシャツでした。

ところが日照時間が20分を超えた時点では赤色のTシャツが最も温度が低いという結果になりました。

別の実験では黒・赤・青・ピンク・黄・白・グレーの7色の帽子を炎天下に置き、30分後の帽子内部の温度を測定したところ最も温度が低かったのはピンクという結果が出ています。

この様に日照時間によって温度に変化が生じるのは濃い色ほど熱を吸収しやすい性質を持っているためです。

つまり短時間のお出掛けなら白色の服がおすすめですが、長時間外で過ごす場合は黄色などの濃い色の服を着る方が暑さ対策になります。

涼しく感じる色と素材の組み合わせ

気温が高い夏の暑さ対策には色だけでなく素材も選ぶ必要があります。

どんな素材が涼しく過ごせるのかは過去の記事にまとめているのでご覧ください。

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ここでは夏に涼しく過ごせる服の色と素材の組み合わせの例をご紹介します。

白色×リネン
リネン(麻)は通気性が高く吸水速乾性に長けているため、汗をかくような暑い日でも快適に過ごせるのが魅力です。

リネン独特のシワ感とまっさらな白色は相性が良く、一枚でも夏を感じさせるコーディネートになります。

ピンク×ポリエステル

屋外でレジャーを楽しむ場合やスポーツ観戦に行くときは、暑さ&汗対策として速乾性の高いポリエステルの服を着用するのがおすすめです。

色は長時間外にいても体感温度が上がりにくいピンク色を選ぶとよいでしょう。

黄色×リヨセル
リヨセルとはユーカリを原料にした天然繊維の一種です。

この素材も吸湿速乾性に長けているため、汗や湿気を吸収しやすく、さらりとした着心地をキープできます。

シルクに似た柔らかなツヤ感のある素材で、特に黄色のリヨセルは上品でエレガントな雰囲気を醸し出します。

まとめ

夏服を選ぶときは涼しい素材を選ぶだけでなく、色にも注目することで涼感を得やすくなります。

体感温度が上がりにくい色は白や黄色、ピンク、赤です。

反対に黒や紺、深緑などの色を選ぶと、短時間で体感温度が上がり暑さを感じやすくなるので要注意!

また、屋外での活動時間によって快適に過ごせる色が変わる点も抑えておきましょう。

短時間の活動なら白、長時間の活動なら赤やピンクが快適に過ごすためのポイントです。

熱中症などにならないために服からできることもあるので参考にしてみてくださいね!

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