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カビは春から動き出す〜そろそろカビ対策の準備をしよう〜


もうすぐ人々が活動的になる春がやってきます。

花が咲き始め、花粉が舞い、自然界が動き始める頃、同時に動き出すのが「カビ」…

冬から春にかけての季節はカビにとって居心地のよい環境となり始めるため、発生が促進されます。

そこで重要なのが春のカビ対策!カビより先に動き出しましょう。

カビは春から動き出す

カビといったら湿気の多い梅雨時期に繁殖するイメージがあります。

しかし、3月を過ぎた頃から気温が暖かくなり、部屋の温度や湿度が上昇し始めると…

カビにとって最適な環境に近づく日が増え、徐々にその環境は整い始めます。

春はカビ対策に適した季節

1年で最もカビが繁殖する梅雨の前、春のうちの対策がカギとなります。

「うわっ、カビ!?」「こんなところにも!?」と梅雨や夏にカビのトラブルに見舞われ、カビに悩まされる前に…

一度発生してしまったカビは手強く、根までしっかり死滅していないとまた同じように出てきてしまうところも厄介です。

対処が後手後手になり、大量に繁殖してしまったカビとの戦いは壮絶…

そのため、最も活発になる前に部屋を掃除、不要なものは処分し風通しを良くしておくことや、衣類や寝具の洗濯など、カビの原因となるものを取り除いておきましょう。

暖かくなるにつれて体も動くようになり、掃除意欲も湧いてくるはずです!

身近なカビの種類

カビには非常に多くの種類がありますが、私たちの生活圏で見かけるカビは主に4種類です。

きっとこれまでに目にしたことのあるものではないでしょうか。

その特徴や発生しやすい場所がこちらです。

カビ発生の仕組み


カビの胞子は常に空気中に浮遊していて、カビとして発生できる環境を待ちかまえています。(モノ・場所の表面に付着)

しかし、付着していてもある‘’3つの条件‘’が揃わなければカビは根を張り成長することができないのです。

その条件とは…



温度湿度栄養

これが揃ってしまった時にカビが成長し、活発に繁殖!

そのため、カビとして私たちの目に見えるようになった時には、すでに条件が揃ってしまっている環境ということになりますね。

これらの条件が1つでも欠けていればカビの繁殖は大幅に防ぐことができるので、まずは繁殖条件を揃えない対策をしていきたいところです!

その対策についてはは後ほどお伝えしていきます。

カビはこんな場所が好き

カビにとって繁殖に必須な‘’3つの条件‘’が揃いやすい場所は理想の住処です。

普段あまり目につかないような場所で、隠れるかのように繁殖していることも多いカビ…

性質上、暗い場所や風通しが悪く湿度が高くなりやすい場所を好むという特徴があります。

カビが好む場所

浴室
水まわりの中でもカビ繁殖の3つの条件(温度・湿度・栄養となる皮脂などの汚れ)が揃いやすく、ダントツにカビが生えやすい場所と言えます。

トイレ
トイレタンクの中は常に一定の水が溜まっている状態で湿度が高く、カビや雑菌が繁殖しやすくなっています。

蓋を開けたら黒カビが大量発生していることも。

キッチン
栄養となる食べかすや水場の湿度など、シンク周りにはカビの好物が存在します。

ゴムパッキンや排水口のぬめりはカビなどの細菌が繁殖している状態です。

下駄箱
脱いだ靴には湿気が溜まっていて、栄養となる汚れも付着していています。

空気がこもりがちな空間にそのまま収納するとカビの原因になってしまいます。

押入れやクローゼットなどの収納
ふすまや扉を閉め切ったままでいると空気の通りが悪く、湿気がたまりやすくなります。

また、布団や汚れの残った衣類には栄養素が付着しているため、カビにとって好条件な場所なのです。

壁や家具の後ろ
壁に密着した家具の後ろなど空気の通りが悪く、栄養源となるホコリも溜まるので、カビが繁殖しやすい場所です。

窓枠
外気と室内の温度差で結露しやすく、溜まった水滴はカビにとって絶好の環境。

窓枠に溜まったホコリなどを栄養にどんどん繁殖していきます。

エアコン
エアコンの内部は湿度が高いため結露しやすく、カビにとって好環境。

そこへ吸い込まれた室内のホコリなどが栄養となり、どんどん繁殖していきます。

同じ環境の加湿器や空気清浄機にも注意が必要です。

敷布団やマットレスなどの寝具
私たちは睡眠中にコップ一杯の汗をかくと言われています。

敷布団やマットレスの裏側と接する床面との間に湿気が溜まり、寝具や床面にカビが生えてしまうことがあります。

カビが人体に及ぼす影響

カビはその見た目やニオイの不快感だけでなく、私たちの健康に悪影響を及ぼします。

カビの胞子は常に空気中に漂っているものの、繁殖しその量が増えると、アレルギー症状、感染症、中毒などを引き起こすことがあるので、気をつけなければなりません。

カビによって引き起こされる健康被害

アレルギー性鼻炎
空気中に浮遊するカビの胞子を吸い込み、鼻の粘膜に異物が付くと、それを排除しようと、くしゃみや鼻水、鼻詰まりといった症状が出ます。

過敏性肺炎
アレルギーが原因で発症する肺炎のひとつです。

カビの胞子を吸い込むことにより、咳や発熱、倦怠感といった症状が現れ、過敏性肺炎を引き起こします。

エアコンのカビが原因となることもあるため、注意が必要です。

気管支肺アスペルギルス症
アスペルギルスというカビが体内に入り、肺で増殖することで呼吸を妨げます。

免疫力が低下していたり、アスペルギルスにアレルギーを持っていると発症しやすくなります。

咳や痰、息切れ微熱などのような症状が出ます。

シックハウス症候群
建材や家具に含まれる化学物質が原因とされるシックハウス症候群ですが、そこに発生したカビの胞子を吸い込むことにより、めまいや頭痛、倦怠感などのシックハウス症候群を引き起こすこともあります。

早め早めのカビ対策!

カビより早く動き出し、とにかく‘’3つの条件‘’を揃えないように努めることが一番の対策となります。

その対策とは…

こまめに換気する
カビ対策で最も重要となるのが‘’換気‘’をこまめに行うこと。

閉め切ったままの部屋は湿気や汚れた空気がこもってしまいます。

室内の湿気を排出し、新鮮な空気を取り入れ、とにかく空気を停滞させないようにしましょう。

この際のポイントは、複数の窓を開け部屋全体の空気を循環させること。

窓が1カ所などの場合は、扇風機やサーキュレーターを使うことで空気の流れを作れます。

外の湿度も高い場合は、換気後にエアコンや除湿機で除湿し、湿度を下げてくださいね。

窓のない浴室などは換気扇の利用をおすすめします。

湿度管理
カビは湿気を好み、増殖を手助けするものとなります。

窓を開け湿気を逃がす、除湿機やエアコンのドライ機能、換気扇を使用するなど、湿度を40%〜60%に保ちましょう。

目につくところに温湿度計を設置することで、自然と意識できるのでおすすめです。

押し入れやクローゼットなど、湿気のこもりやすい空間は閉めっぱなしにしないことや、除湿剤を使用し湿気を溜めない工夫が大切です。

こまめに掃除する
カビにとって栄養となるホコリや汚れは、生活していくなかで日々蓄積されていきます。

ホコリが溜まりやすい所はカビも発生しやすい場所。

定期的に物を動かし掃除することを心がけ、湿気が溜まる空間、ホコリ環境をなるべく作らないようにすることが大切です。

掃除はカビの発生を防ぐほか、万が一発生してしまった場合でも早期に対処することができます。

また、掃除後の仕上げに消毒用エタノールで拭き上げることで、カビの胞子を死滅させることができるので効果的です。

結露は放置しない
冬場の窓の結露は放置しておくと、窓枠やカーテンにカビを発生させる原因となってしまうため、こまめに拭き取るようにしましょう。

春にカビの発生を防ぐための窓掃除をすることをおすすめします。

また、断熱性の高い窓に変えることで結露トラブルからは解消されますが、リフォーム費用がかかってしまうことや、賃貸の方には難しい方法となります。

対策として、窓に結露防止シートを貼るなど、少しでも結露の発生を抑える工夫をしていきましょう。

こちらは節電効果も期待できますよ。

まとめ

夏場に大量繁殖してしまったカビの対処は気が滅入りそうになるほどのものでした。

カビを発生させないようにするにはどうしたら…?と、たどり着いたのが、繁殖を防ぐにはとにかく‘’カビが好む条件を揃えないこと‘’。

1つでも欠けているとカビの繁殖は大幅に防ぐことができるようなので、対策あるのみです!

キーワードは「カビより先に動き出す」ですよ☺️ 

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