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年末の大掃除〜掃除から得られるもの〜

今年ももうじき一年を終えようとしています。

年末にすることの上位にランクインするのが”大掃除”!

この時期が近づくと、そろそろ…と意識する習慣に日本人らしさを感じますが、そんな掃除と心の関係について触れていきたいと思います。

なぜ掃除をするのでしょうか?

私達は子どもの頃から学校生活の中など、掃除というものに自然と取り組んできました。

授業のあとに掃除の時間が設けられ、自分たちが使った教室などは自分たちで掃除をします。

あまり好きな時間ではなかった記憶ですが、‘’掃除をする‘’ということに何の疑問も持たずに日常的に行われてきました。

それは学校、自宅、職場などどこにでも存在し、生活の中で欠かすことのできないものでもあります。

生きていく中では、終わりなく続くもの…

生活空間を快適に保つという意味でとても大切なもので、本来の掃除の目的はきっとそこなのだと思います。

しかし、その掃除を通じて起こることや得られるものも大きく、「掃除をする」ということはとても価値のある行いなのです。

そこにどんな価値かあるのかは後ほど…

掃除と清掃は何が違う?

少し余談になりますが、「掃除」と同じような言葉に「清掃」がありますが、その違いに疑問を持ったことはありませんか。

「掃除」が掃いたり拭いたりしてごみやホコリを取り除くという‘’目に見える部分をキレイにすること‘’で、「清掃」は専用のクリーナーなどを使い、隅々まで拭き掃除をしたり、不要なものを片付けたりと‘’目に見えない部分をキレイにすること‘’を指すようです。

その漢字に注目するともっと分かりやすいかもしれません。

掃除の‘’除‘’はごみやホコリを取り除くことを意味し、清掃の‘’清‘’という字は濁りや汚れがないことを意味しています。

主な違いは作業の規模や細やかさにあるのです。

年末に行われる大掃除

大掃除といったら多くの方が年末をイメージされると思います。

「今年の汚れは今年のうちに…」

断捨離や整理整頓を含めた大掃除は一年間で溜まった汚れを落とし、きれいな状態で新しい年を迎えたい…!という気持ちで行われます。

しかし、かつての日本では、「一年で起こった辛さや苦労などを掃除と共に払拭してしまおう!」と一年のうちに溜まった「穢れ」と呼ばれる厄を払う意味もあったようです。

そんな大掃除の始まりは平安時代と言われ、諸説ありますが、神様を迎える「すすはらい」という行事が由来となっているようです。

家と心を清めたうえで、年神様をお迎えする意味が込められています。

年末が近づくと自然とそんな気持ちになり、大掃除を行う風習には長い歴史と意味があったのです。

由来となった「すすはらい」

平安時代、宮中では暦に習って年末に一年間のすすを払い、神様を迎える行事「すすはらい」が行われていました。

鎌倉時代にその風習が寺社仏閣に広がり、江戸時代には12月13日が「すす納めの日」と定められ、江戸城の大掃除が行われる。

これがきっかけとなり、大掃除の文化が一般庶民にも浸透していったとされています。

年神様とは

元旦に各家に新年の幸せをもたらしてくれる神様のこと。

本来大掃除は自分たちのためではなく、お正月に年神様を気持ちよくお迎えするための神事として行われていました。

大掃除はいつ始めたらいいの?

年末の大掃除、そろそろ…と頭の片隅にはあるものの、どのくらいから動き出したら良いのでしょうか。

「年末はなにかとバタバタ忙しくなるので、掃除は早めに済ませる!」という人もいれば、「今年の仕事納めをしてから…」「12月に入ったら少しずつ…」などその時期はまちまちです。

しかし、習わし上では「大掃除の日」と制定されている日があるのです。

‘’12月13日‘’テレビでは神社仏閣で「すすはらい」が行われている映像が流れ、この日に大掃除を行うのが一般的とされています。

とても年末感が増す映像で、「そろそろ掃除…」と駆り立てられる雰囲気を感じませんか。

こうして定められた日はあるものの、それぞれ日々の生活もあり、なかなか‘’その日に‘’とはいかないのが現状ですよね。

しかし、大掃除を避けるべき日というのも存在しているのでお伝えします。

ここにも語呂を意識したり、年神様を重んじたりと日本人らしい風習が感じられます。

大掃除を避けるべき日

12月29日:二重の苦を連想させる

12月31日:大晦日に掃除をすることは「一夜限り」となることから神様に失礼になる

1月1日:家に来てくれた年神様を掃き出すことになり、福を逃す

知らなかった!という方は今年の大掃除計画の参考にされてみてもいいかもしれません。

ちなみに年末に大掃除を行う風習は日本だけという情報もあり…

こちらも諸説あるようですが、イギリスやアメリカでは冬に使用した暖炉のすす汚れを春に掃除することから大掃除は春に行うことが多いようです。

文化の違いに各々の国民性が表れますね。

またそれが自分の中にも当たり前のように組み込まれてしまう部分もとても面白いと感じます。

「今年の大掃除はいつ…」

大掃除から得られるもの

掃除にはその場所がきれいになるだけではないさまざまな価値があります。

掃除の効果、掃除の力、掃除をすると…などさまざまなメディアや書物で「掃除」が私たちに良い影響をもたらしてくれることが伝えられています。

掃除と心の関係とは

掃除をすると気分がすっきりするのはなぜでしょうか…?

研究よると、掃除によって幸せホルモン(セロトニンやエンドルフィン)が分泌されることで、ストレスホルモン(コルチゾール)が低下し、ストレス解消へとつながることが分かっています。

運動などで体を動かすことはメンタルにとてもいい影響を与えてくれますが、同様に掃除もさまざまな動作で手や体を動かします。

これがこころを落ち着かせたり、色々な考え事などで渦巻く頭の中を整理しすっきりさせてくれる働きがあるのです。

それは掃除によるこんな場面で…

整理整頓
不要なものを捨てたり、散らかったものを整理して状態を変えることは脳にとって刺激になります。

今の自分と向き合い、いる・いらないの判断をしていく作業も、自分自身の整理整頓になるとても大切なこと。

何年も着ていない服、積み上げられた雑誌、こまごました雑貨などの溜まった物を思い切って断捨離すると、不思議と心も軽くなることを実感できるはずです。

拭く
窓や床を拭くという反復動作は気分を調整する作用のあるセロトニンが分泌され、脳の中が沈静化されます。

頭の中が考え事でいっぱい…ストレスも溜まっているという方はこの作業をするうちにすっきりしてくることが期待できます。

整理整頓は脳の刺激と活性化に、拭くなどの動作はストレス解消に、それにより部屋の中もきれいになり心も整う!と考えるといいことだらけですよね。

掃除は‘’脳トレと心みがき‘’と向き合い方を変えると楽しく掃除ができるかもしれません。

掃除の価値を考える

「きれいな場所にはそれに見合うものが宿る」というもの。

例えば掃除が街の治安を維持し、路上にごみが散らかる街はポイ捨てされやすく、注意を払われていない場所ということから犯罪率も上がります。

逆にきれいに掃除された街にはポイ捨てをためらってしまう心理的な抵抗感が生まれ、犯罪率の低下にもつながります。

これは掃除と街の関係性ですが、自分の身の回りのどの場所でも同じことがいえるのだと納得できます。

きれいに掃除された職場で行われる仕事は、段取りや計画性につながり、事故の発生率が少なくなるなど、その価値を高めます。

反対に玄関やトイレが汚れていたり、物が乱雑に置かれ整理されていない、ホコリが溜まっても放置されたままの職場にはうまく仕事が進む印象が持てませんよね。

身の回りの乱れは心の乱れ…自分の心を映す鏡となります。

「たかが掃除」とあなどれないその効果に掃除の価値があるのです。

本当に起こった不思議な出来事

あることを機に、大掃除のスイッチが入ったときにそれは起こりました。

以前フリマアプリに出品したもので、なかなか売れずに何年もそのままになっていたものに動きがあったのです。

「大掃除→何年も出品されたままのものが突然売れる→大掃除→何年も出品されたままのものが突然売れる→大掃除→何年も出品されたままのものが突然売れる」と、この流れが3度起こりました。

ただの偶然と思えないタイミングに「掃除の力!?」ととても驚きました。

何がそう動くのか本当に不思議でしたが、掃除の効果は本当にあるのかもしれないと思ったそんな出来事でした。

まとめ

掃除はその場所がきれいに整うだけでなく、自分や周りにも良い影響をもたらしてくれます。

キレイな空間と物やホコリにまみれた空間、あなたはどちらで生活したいですか。

年末の大掃除で一年の汚れを落とし、新年という節目に福を呼び込みましょう。

お持ちの洋服も年内のクリーニングでピカピカに仕上げ、キレイになった服で新たな年(福)を迎えませんか☺️ 

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