日常

レザースニーカーのお手入れ方法〜おしゃれと清潔は足元から〜

 気持ちも足取りも軽くなるスニーカーの季節がやってきました。

「レザースニーカーは水洗いできる?」

「汚れはどうやって落としたら…?」

一般的なスニーカーのように洗うことをためらってしまうレザー素材のスニーカー。

そのお手入れ方法にお困りではありませんか?

きちんと手入れされた靴は気持ちよく履けるだけでなく、清潔感という見た目の印象にもつながります。

今回はレザースニーカーのお手入れについてお伝えしていきます。

高まるスニーカー需要

近年はスーツにスニーカーという通勤スタイルを目にすることも多くなりました。

定番だった”スーツに革靴”ではなく、スニーカーを着用。

そんな組み合わせの違和感も徐々に薄れ、今はひとつのスタイルとして定着しています。

その背景には、こんな取り組みも影響しているのかもしれません。

スポーツを通じて「国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む」という社会の実現に向け2015年にスポーツ庁というものが創設されました。

初弾のプロジェクトで行われたのが、運動不足になりがちな会社員などを対象にスニーカーなどの「歩きやすい服装」での通勤を推奨し、1日8000歩を目標としてもらうこと。

これは運動不足解消による健康増進によって、国民医療費の抑制、健康寿命の延伸といったねらいもあるようです。

通勤スタイルがラフになることで、普段よりも歩こうという気持ちになることや、足への負担が軽減し疲れにくくなるといったことなど、私たちにとっても良い取り組みですよね。

一日中外回りをする営業の方など、大きな負担減となることが想像できます。

そんな中、さらにスニーカー通勤を一押しするようにビジネス仕様の”革で作られたスニーカー”が登場。

見た目はきちんと感がありながら快適な履き心地が得られます。

落ち着いたシンプルなデザインが特徴のため、スニーカー通勤に抵抗がある人も違和感なく履くことができ、次第に広まっていったようです。

今では通勤はもちろん、営業、商談などの場面でも好印象に履きこなせるデザインが豊富に揃っています。

レザースニーカーの魅力

高級感のある見た目は足元を引き立たせ、機能面でも耐久性があり長持ちする点が魅力です。

レザースニーカーはアッパー(靴の上部分)に本革が使われています。

一般的にキャンバス地やメッシュ地のスニーカーはカジュアルな装いといったイメージですが、その素材がレザーに変わると上品さが加わり印象も変わります。

それは革が持つ特有の質感や色合い風合いが上質な雰囲気を持つからこそのもの。

また、天然素材であることから履き込むほど自分の足に馴染んでいき、その過程も楽しむことができます。

革は硬くて疲れそうなイメージですが、履き心地はスニーカーに近いのです!

選ぶ色やデザインによって、カジュアルスタイルからビジネスシーンまで、さまざまな場面での装いに合わせられその幅を広げることができます。

どちらにも違和感なく合わせることができるのはレザーならではでしょう。

その見た目だけでなく、機能面においても優れています。

革は通気性が良く熱を逃し湿気を吸収してくれるため、夏場でも蒸れにくく快適な履き心地を得られるのです。

そして冬場の寒い時期には体温を逃さず、寒さから守ってくれる役割も果たします。

レザースニーカーと称されることがある人工皮革や合成皮革は、天然皮革に似せて作られたもののため、本物のレザーとは違った性質を持ちます。

合成皮革:表面のみを革に似せたもの
プラスチックや合成素材から作られる。

人工皮革:天然革の機能と構造を人工的に再現したもの
ポリウレタンやポリ塩化ビニールなどの合成樹脂を使用して作られる。

各々共通している点
メリット
・雨や水に強く汚れがつきにくいためお手入れが楽

デメリット
・天然皮革と比べると質感や風合いが劣り高級感が出にくい

・通気性吸湿性が悪く蒸れやすい


見た目や感触では判断できないほど本物のレザーに近いものもありますが、その性質は異なります。

レザーは履き込むことで時間の経過とともに生きてくるものがあり、そこが革に似せたものでは出せない魅力なのです。

合成皮革・人工皮革の場合はお手入れ方法が異なるので、お手入れ前に素材を確認してくださいね。

レザーとのメリット・デメリットを比較し、用途や求めるスタイルに合ったものを選べるといいですね。

日々のケアが大切!

普段から軽く手入れをする習慣をつけましょう。

この日々のケアが革の状態をキレイに保ち、靴の寿命を延ばします。

ブラシで汚れを落とす
一日履いたスニーカーには目立たなくてもホコリや泥汚れなどが付着しています。

放置すると気付いた時には全体の黒ずみや落ちにくい汚れに…

履いたらブラッシングすることを心がけると汚れの蓄積を防ぐことができます。

ここで使う靴ブラシは柔らかい馬毛がおすすめです。

保湿する
製品になった皮革は自ら油分や水分を得ることができないため、乾燥から劣化が進みます。

定期的(月1回程度)にレザー専用クリームで保湿し、キズ・ひび割れを防ぎましょう。

革の柔軟性を保つ効果もあります。

無色のナチュラルクリームはどんな色にも使えて万能ですが、革の色が黒の場合は黒色のクリームを塗るとより黒艶を取り戻すことができます。

※ソールが白い場合は黒のクリームが付着しないよう注意しましょう

防水スプレーをする
雨など、水の染み込みを防いでくれる他、汚れをつきにくくする効果があります。

定期的(月一回程度)にスプレーすることをおすすめします。

靴を休ませる
同じスニーカーを連日履き続けず、数足をローテーションして履くことを心がけましょう。

内側に付着した汗が乾ききらないうちにまた履くことで、雑菌が繁殖しニオイの原因になります。

また、休ませる日を作ることで靴にかかる負担を減らし長持ちさせることができます。

シューキーパー
革靴に使用するイメージですが、レザースニーカーも同様に型崩れを防ぐことができます。

木製やプラスチック製があり、ニス塗りのない木製のものは吸湿効果にも優れているのでおすすめです。

レザースニーカーの汚れ落とし

レザー素材のスニーカーは一般的なスニーカーとは洗い方が異なります。

せっかく高級感のあるレザースニーカーが汚れてしまっていては残念ですよね…

汚れが目立ってきたらスニーカーのように丸洗いしたいところですが、革は水に弱く、型崩れや生地を傷めてしまうことから水洗いできません。

ケアグッズなどを使って汚れを落としていきましょう。

用意するもの

・靴用ブラシ(馬毛)

・消しゴムやメラミンスポンジ

・靴磨きクロス(汚れ落とし用と拭き取り用の2枚)
※柔らかい布で代用も可

・レザー用クリーナー

・中性洗剤(食器用洗剤やウタマロなど)

・レザー用保湿クリーム

汚れ落としの手順
①靴紐とインソールを取り外す
靴紐、インソールはそれぞれ別で洗うため外しておきましょう。

②ブラッシング
靴用ブラシを使い、靴全体のホコリなどの汚れを落としていきましょう。

ここで使うブラシは柔らかい馬毛のブラシがおすすめです。

③ソールの汚れ落とし
白いソールの場合は汚れが目立ちます。

消しゴムや水に濡らしたメラミンスポンジで軽く擦って汚れを落としておきましょう。

メラミンスポンジは粒子がとても細かく、溝に入り込んだ汚れも落としやすいのです。

キレイなソールは靴全体を清潔な印象に変えてくれますよ。

④アッパー部分全体の汚れ落とし
指にクロスを巻き付け、レザー用クリーナーで全体の汚れを落としていきます。

レザーを傷めないよう力の入れすぎには注意しましょう。

汚れを落とした後はもう一枚のクロスで拭き取ります。

⑤靴ひもとインソールを洗う
水に溶かした中性洗剤でもみ洗いをしましょう。

汚れが残る場合はブラシなどで擦り、汚れを落とします。

⑥乾燥させる
汚れを落としたスニーカー、靴紐、インソールは風通しの良い日陰でしっかり乾かしましょう。

直射日光の下では紫外線により変色する恐れがあるため注意してください。

⑦レザー部分に保湿クリームを塗る
汚れを落としたあとの皮革は乾燥しがちなため、しっかり保湿し柔軟性や耐久性を維持させましょう。

扱いに困ったら…プロにお任せ

レザーはデリケート素材のため、気を付けていても思わぬトラブルが起こりがち。

素材や汚れの度合いなど、その靴の状態に合った洗浄を安心して任せられるのはやっぱりプロの手です。

自分で洗うことに不安を感じたら…

靴ケア専門店の他、靴を取り扱っているクリーニング店へ持ち込む、宅配クリーニングを利用するなど、日々のお手入れ以外はお任せしてみてはいかがでしょうか。

適切なケアできれいに長く愛用できるといいですね。

まとめ

レザー素材のスニーカーは、一般的なスニーカーのように丸洗いすることができません。

そのため汚れが蓄積されないよう日々のお手入れを習慣にすることが大切です。

”美”を保つにはそれなりのケアが必要なのは人も靴も同じなのです。

今日もきれいなスニーカーを履いて出掛けましょう! 

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