12月に入り暖房器具にお世話になっている方も多いのではないでしょうか?
多くの過程で冬にお世話になる暖房器具と言えば…そう、「こたつ」です。
昔から日本で愛用されてきたこたつですが、さらに温かく使うコツがあります。
そこで今回はこたつについて大紹介!
こたつのメリット
そもそもこたつは何故こんなにも長く愛用されているのでしょうか?
それにはこたつならではのメリットがたくさんあるからなのです。
電気代が抑えられる…
こたつの電気代は1時間あたり2~5円程度で、毎日長時間使用しても月1,000円以内で使用することができます。
多くの家庭でも使われるであろうエアコンの場合、使い方次第では月の電気代が1万円を超えることも…。
エアコンの使用を控えこたつで温まるようにすればグッと電気代を抑えられます。
こたつを使う時のワンポイント
設定温度は「弱」で使用
こたつはなるべく「弱」で使用するようにしましょう。
「強」と「弱」では消費電力が倍近く変わります。
使い始めから温まるまでは「強」に設定して、温度が上がったら「弱」に切り替えるのがおすすめです。
また、弱で使用すれば「低温やけど」を防ぐこともできます。
部屋が乾燥しない…
エアコンやヒーターのように温風を循環させる暖房器具は空気を乾燥させます。
乾燥状態が続けば口や鼻の粘膜が乾き、ウイルス感染の原因になってしまうことも…。
こたつは布団の中を温めるため部屋が乾燥しません。
乾燥しがちな冬の日本にぴったりの暖房器具と言えますね。
手足をしっかり温められる…
エアコンを長時間使っていて頭がぼーっとしてしまったことはありませんか?
エアコンやストーブを使うと暖かい空気が上にたまり、頭を温め過ぎてしまうことがあります。
そのまま使い続けるとめまいやのぼせを引き起こすこともあるため注意が必要!
「頭寒足熱」という言葉がありますが、人は頭よりも手足を温めると健康に良いとされています。
こたつはこの頭寒足熱状態を作るのに最適な暖房です。
手足を重点的に温められるので冷えを解消することができるでしょう。
リラックスできる…
「こたつにみかん」は日本の冬の風物詩。
こたつに入るだけでまるで湯船に浸かったときのように身体の緊張をほぐすことができます。
家族みんなで同じこたつに入れば身体も心も温まりますよね。
こたつは日本人にとってリラックス効果が高い暖房器具と言えるでしょう。
こたつのデメリット
メリットがたくさんのこたつですが、もちろんデメリットも存在します。
何点かデメリットも挙げているので見ていきましょう。
部屋自体が温まらない…
こたつは部屋全体の温度を上げることができません。
こたつに入っている時は快適ですが、一歩こたつから出れば寒くて凍えてしまうことも…。
「一度こたつに入ると出られない」という方も多いのではないでしょうか?
部屋自体を温めることができないのは、こたつ最大のデメリットと言えるでしょう。
何かとスペースを取る…
こたつは布団の部分が床に広がるため圧迫感を感じます。
狭い部屋にこたつを置くと、歩くスペースがなくなって不便に感じることもあるでしょう。
また、夏場はこたつ布団の収納場所が必要になります。
少しでもコンパクトに使用したい時は省スペースこたつ布団をえらぶといいでしょう。
また、暖色や茶色系統が多こたつ布団ですが、淡い色の布団やカバーを選ぶことで圧迫感を減らすことができます。
片付け・お手入れが大変…
こたつは一度出したら片付けるのに手間がかかります。
そのため頻繁に出し入れするには不向きですよね。
汚した時やシーズン終了時は洗ったり干したりする必要もあるため、メンテナンスや片付けが大変なのもこたつのデメリットと言えるでしょう。
こたつを温かく使う方法
そのまま使っても十分温かいこたつですが、一工夫加えることでさらに温かく過ごすことができます。
少し手間がかかる物が多いですが、試してみると温度の違いを感じられるので、今のこたつの温かさに満足していない人はぜひ試してみてください。
こたつ敷布団やラグ・カーペットを敷く…
こたつの下に敷布団やラグを敷くことでこたつの保温性をさらに高めることができます。
さらに保温性を高めたい場合はこたつ敷布団の下に断熱シートを敷くのがおすすめ。
断熱シートはアルミ製の物が特に保温性を高めることができますよ。
電気カーペットを敷く…
こたつの下に電気カーペットを強いて使えば、温まった空気がこたつの中にこもります。
こたつの電源をつけなくても温かさを感じることができるでしょう。
こたつと電気カーペットを併用すれば、こたつの温度設定が弱でも十分に暖まることができるため、状況に応じて使い分けるのがおすすめ。
大きめのこたつ布団を使用する…
こたつの熱を逃がしたくないのであればこたつ布団は大きめのサイズがいいでしょう。
こたつ布団のサイズは「こたつ天板+100~130㎝」が一般的ですが、こたつの熱を逃がしたくないならさらに30㎝ほど大きめの物を選ぶのがおすすめ。
床と布団の隙間が埋まるので熱が逃げにくくなりますよ。
また、こたつ布団は薄手の物より、ずっしりとした重みがある厚手の物の方が隙間ができにくいです。
重いのが嫌という方は薄くても熱が逃げない断熱タイプの布団も販売されているので、好みに合わせて選びましょう。
今使っているこたつ布団で断熱性を上げたい時は「こたつ中掛け毛布」を掛けることでも効果を得られます。
温度調節可能なこたつを使う…
先述の通りこたつは暖まった後は「弱」でも十分快適に過ごすことができます。
そのため簡単に温度を切り替えられる「リモコン」が付いたこたつがおすすめです。
こまめな温度設定が面倒な場合は「人感センサー付きのこたつ」を選ぶことで、自動で温度調整してくれます。
手で切り替えなくても自動で最適に調整してくれるため、節電・電気代節約にも効果があります。
フラットヒーター式こたつを使う…
フラットヒーター式こたつは、石英管ヒーターやハロゲンヒーターよりも少ない消費電力でこたつ全体を暖めることができます。
ただし、フラットヒーターはじんわりと温まるためしっかりと温かさを感じたい方にはやや不向きといえるでしょう。
こたつの電気代
先ほどメリットの部分で、こたつは電気代が安いとお伝えしました。
でも他の暖房器具にかかる電気代も見てみないと本当に安いかわからないですよね?
そこで次は冬に使われる主な暖房器具とこたつにかかる電気代についてご説明します。
先述の通り、こたつの電気代はサイズにもよりますが、”1時間当たり2~5円”です。
5円かかるサイズは4人以上で使える大きなサイズなので、4~5人家族でこたつを使っても電気代がものすごく高くなるということはありません。
温かくなれば温度を下げるためその分消費電力と電気代も落ち着きます。
そのため毎日使っても1か月あたり数百円の電気代で済むのです。
販売されているこたつのスペックを見ると消費電力が500~600Wとなっているものが多いですが、こんなに電力を消費するのはこたつが温まってくるまでです。
こたつは保温性が高いため、一度温度が上がると弱で100W、強でも200~300W程度の電力消費で済みます。
電気代はお住まいの地域によっても異なりますが、1kWh25円として計算すると、100Wで2.5円、200Wで5円になります。
冬によく使う暖房器具と比較すると次の表のとおりです。
暖房機器名 | 1時間あたりの電気代 |
---|---|
エアコン(8畳用) | 約2.8~40円 |
ハロゲンヒーター | 約21円 |
ホットカーペット(2畳用) | 約13円 |
こたつ | 約2.2~4.3円 |
電気毛布 | 約2円 |
エアコンのように部屋の温度を上げる暖房器具は電気代が高いことがわかります。
こたつは温めた空気をこたつ布団の中に閉じ込めるので、電気消費量を抑えることができます。
こまめに換気をしても温度が下がらないのも嬉しいポイント!
こたつよりもさらにお得な暖房器具に電気毛布がありますが、電気毛布は毛布に触れた場所しか温まらないので大人数で使うには不向きです。
電気代を節約しながら家族で効率よく温まりたいならこたつが最適なのです。
こたつ布団の選び方
ここまでこたつの特徴について見てきましたが、実際お店に行ってみると種類や素材によって色々あるため何を選んでいいかわからないという方も多いはず…。
そこで、こたつ布団4種類とよく使われている素材について特徴をご紹介します。
ぜひ、ライフスタイルに合ったこたつ布団選びの参考にしてください。
こたつ布団4種類
1.暖かみのある厚掛けこたつ布団
厚掛けこたつ布団は昔から使われている一般的なこたつ布団です。
布団にしっかり綿が入っているので、それだけでも暖かく、こたつの中の熱を逃がしません。
保温性が高いため節電効果も見込めるのが魅力です。
また、見た目にもほっこりとした暖かみを感じさせてくれます。
ただ、分厚いため使わない時期の収納場所に困る、圧縮しないと収納できないというデメリットもあります。
2.すっきりとした薄掛けこたつ布団
すっきりとした印象を楽しめるのが薄掛けこたつ布団です。
広さの無い部屋でも圧迫感が無く、移動時も邪魔になりにくいのがメリット。
一人暮らしのコンパクトな部屋でも暖かいこたつを楽しみたい人、できるだけスタイリッシュでインテリアの雰囲気を壊したくない人におすすめです。
収納場所にも困らないので収納スペースが少ない賃貸物件などでも重宝するでしょう。
ただ、薄掛けこたつ布団は厚掛けこたつ布団に比べて保温性が低いため、毛布と重ねたり、こたつの下に何か敷いたりするなどの工夫が必要です。
3.省スペースなこたつ布団
四隅に切り込みが入っている省スペースなこたつ布団も多く登場しています。
この切り込みがある事でこたつ布団特有の広がりを抑え、こたつを出してもリビングを広々と使えますよ。
あまりスペースを取れない一人暮らしの部屋にもピッタリです。
薄掛けこたつ布団のように毛布などを重ねるのが難しく、保温性が低くくなってしまうで注意しましょう。
4.より暖かさを感じられる中掛け毛布
こたつ布団だけでなくこたつ毛布を重ねることでより保温性を高めることができます。
普通の寝具としての毛布を使うこともできますが、それだとやや裾が足りなかったり、もたついたりしてしまいます。
こたつのサイズに合うこたつ毛布も多く販売されているので、専用の毛布を選ぶのがいいでしょう。
薄掛けこたつ布団に使う際はこたつ毛布を使うことで保温性の低さをカバーできます。
こたつ特有の圧迫感を感じたくない人はこたつ毛布だけで使うのもおすすめ。
素材
1.保温性の高い綿素材
綿素材は保温性が高く、吸水性が高いのが特徴です。
綿素材のこたつ布団を使えばより暖かく、弾力のある使い心地を楽しめます。
ずっしりとした重厚感もあるため、こたつらしい重厚な雰囲気を楽しめるという魅力あります。
ただ価格が高いものが多く、お手入れも自分では難しい点がデメリットです。
「小さな子供やペットが汚す可能性が高い」、「すっきりとした見た目のこたつ布団が欲しい」という方は注意しましょう。
2.安価なポリエステル素材
ポリエステル素材は綿素材と比べ、低価格なものが多いのが最大の魅力です。
吸水性や保温性は綿素材に劣りますが、年々機能性も上がってきているため、温かくならずに困るということはありません。
また、ほこりが付きにくかったり、丸洗いできるためお手入れが比較的簡単というメリットもあります。
一人暮らしでもこたつが欲しい、お手入れが簡単なものがいいという方におすすめです。
3.高機能な素材
ポリエステル素材のこたつ布団は基本的に丸洗いできるものが殆どですが、さらに高機能なものも多くあります。
抗菌・消臭機能のある素材で出来ているこたつ布団なら、様々なニオイがこもりやすいこたつでも長く快適に使い続けることができるでしょう。
小さな子供やペットがいる場合は撥水加工を施してある布団もおすすめです。
また、丸洗いできる物でも頻繁に洗うのは大変なので、お手入れのしやすさも考慮して選ぶことが大切です。
まとめ
今回は日本の冬には欠かせないアイテム「こたつ」についてご紹介しました。
こたつは寒い時期を温かく過ごせるだけではなく、お財布にも優しい暖房器具です。
電気代高騰が続く昨今にはぴったりと言えるでしょう。
また、こたつ布団は種類や素材によって得意・不得意が大きく分かれます。
自分のライフスタイルに合ったものを選び、賢く温かく過ごしましょう!