これからの季節楽しみなのは夏祭りですよね!
この時期、浴衣などと並んでよく着られるのが、そう「はっぴ」です。
「はっぴ=祭り」のイメージが強く、神輿や山車を引いたりする際の衣装として、大人から子供まで着られる衣類です。
そんな、はっぴですが家庭で洗濯してもいいのか悩まれる方が多いようです。
また自治体などからは、大量に洗わないといけないため大変という声も耳にします。
そこで今回ははっぴのクリーニングやお手入れ方法についてご紹介します。
クリーニング頻度
はっぴは着用が終わった時点でクリーニングに出すべき衣類です。
お祭りなどのイベントは数日で終わるため、著しく汚れていなければイベントが終わってから洗うのでもいいでしょう。
汗やホコリ等の汚れが付きやすいはっぴはドライクリーニングではなく水洗いが一般的です。
1回のイベントで使い捨てるわけでもない限りは、きちんと洗って糊付けも依頼しておくと次回も清潔な状態で着られます。
屋内だったり数時間しか着ていないとしても汗や汚れは付着するものです。
そのまま保管するとカビや雑菌が繁殖して着られなくなる可能性があるので保管前にはしっかり綺麗にすることが大事ですよ。
コスト
クリーニングに出す時気になるのが料金や納期などのコスト面ですよね。
店舗型と宅配型それぞれについて触れているのでさっそく確認してみましょう。
料金
店舗型だと1点500~700円が相場のようです。
ただこれは大人用のはっぴの値段で子供用の小さいサイズだと、100~200円ほど下がった値段になるようです。
他にも自治体などのまとめて出す人にとっては嬉しい、団体割引などを設けているお店もあるようです。
宅配型の場合は、パック制料金であれば他の衣類と変わらず1,100円ほどで、点数の多いパック程単価が安くなります。
単価が設定されている宅配クリーニングだと、1点1,300円前後で店舗型に比べると約2倍の料金でした。
ただ、「はっぴ専門」や「最低枚数10点から」などのお得に出せる宅配クリーニングもあるようなので気になる方はチェックしてみてください。
納期
店舗型は基本的に1週間から10日ほどかかります。
最短でも3日はかかるようなので、クリーニングは余裕をもって頼むようにしましょう。
また、枚数が多いと納期が10日よりかかることがある点にも注意が必要です。
他にも品物の状態や繁忙期によって納期が変わることがあります。
それに対し宅配クリーニングでは基本納期が変わることはありません。
期間は店舗型と変わらず最短1週間程度になります。
オプション
次にはっぴクリーニングにおすすめなオプションをご紹介します。
撥水加工…
撥水加工を施しておくことで、少しの雨や雪に当たっても水分を弾くので濡れにくくなります。
繊維をコーティングするのでホコリや花粉が侵入しづらくなり防汚効果もあります。
相場は4~600円ですが大量にまとめて依頼することで割引料金になるお店もあるようです。
糊付け…
はっぴは着心地を追求するよりも、少々ごわつきがあって全体にハリがある方が見栄えが良くなります。
特に企業イベントなどで着る場合には文字がくっきりと見えやすくなります。
洗濯槽の中で糊を全体に満遍なく染み込ませた後、半乾きの状態でプレス機にかけるのでしっかりと糊が付きます。
お店によって糊付けはYシャツしか対応していない場合があるので予め確かめておくといいでしょう。
相場料金は200円程度です。
防臭加工…
はっぴは臭いが付きやすい衣類です。
原因としては汗をかいたりするだけでなく、食べ物やたばこの臭いがあるところで着ることが多いためです。
普通に洗っただけでは落ちにくい強力な臭いをなくすには、防臭加工をオプションに加えるといいでしょう。
こちらもお店によって行っていない場合があるので要確認です。
料金相場は200円程度です。
クリーニングに出す時の注意点
はっぴをクリーニングに出す際は、コスト面以外にも注意点があります。
これらをしっかり確認してからいかないと二度手間になったりすることもあるので気を付けましょう。
取り扱いしているか確認…
はっぴは一般的な衣類ではなく、着物・和服や特殊品としてグループ分けされることが多いです。
そのため、すべてのお店が預かっているわけでなく、取り扱っていない店も少なくありません。
クリーニング店にはっぴを持ち込む前にしっかり対応しているか確認しましょう。
複数枚まとめて出す…
自治体やグループなどたくさんの人が着用した場合、個々に依頼するより団体で依頼した方が安く済む場合があります。
これは店舗型に限らず宅配クリーニングでもあるようなので、忙しくてお店まで行っている暇がないという場合でも大丈夫です。
もちろんすべてのお店が団体割引を行っているわけではないのでこちらも出す前に確認するとよいでしょう。
はっぴを家庭で洗う方法
はっぴは染物衣料ということもあり繊細で家庭で洗うのは難しいと思われがちです。
ですが 引染 や 捺染 で染められたはっぴは自宅でも洗うことが可能です。
洗剤を選ぶときは酵素や漂白剤が入っていない中性洗剤を選ぶようにしましょう。
酵素や漂白剤が入っている商品で洗濯すると色落ちして白っぽくなることがあるため使用しないでください。
はっぴは洗濯機で洗うこともできますが、生地へのダメージを考えると手洗いがおすすめです。
水の温度は20~30℃ぐらいで、プリント面を裏側にして優しく洗います。
つまみ洗い・もみ洗いは繊維を傷め、プリント剥がれの原因となるため行わないでください。
もし洗濯機で洗う場合は、30℃以下の水で中性洗剤を用い、弱水流で洗います。
色落ち・色移りなどを防ぐために他の衣類とは別に洗濯するのがポイントです。
また、変色や縮みの恐れがあるので乾燥機は使用を控えましょう。
干す時ははっぴを裏返し、陰干しにすることで色あせを防ぐことができます。
型崩れを防ぐためにしっかり形を整えて、洗濯が終わったらすぐ干します。
ただ、藍染のはっぴは基本的に家庭での洗濯は適していません。
藍染は長い年月をかけて染めているので色落ちがしやすいためです。
クリーニングに出すことがおすすめですが、どうしても家庭で洗いたい場合は手洗いしましょう。
クリーニングに頼む際も受付の時、相談と確認をしておくとあんしんですね。
レンタルのはっぴはプリントのものが多いですが、色落ちなど心配なときは最初からクリーニングに出すのがおすすめですよ。
はっぴの保管方法
はっぴは着るタイミングが決まっている分、家庭での洗濯後・クリーニングから戻ってきた時、次の着用タイミングまで時間が空くと思います。
そこで次回着る時まできれいに保つ保管方法のコツをご紹介します。
ビニールから取り出す…
はっぴはタタミ仕上げが一般的でビニール袋に入っていることが殆どでしょう。
このビニールは保管用ではなく、クリーニングが終わった衣類にホコリが付かないようにするための物なので保管の際はビニール袋から出すことが大事です。
ドライ・水洗いに関わらずプレスは完全に乾いてからするのではなく湿り気がある状態でかけることでしっかりと生地が伸びます。
ただこの時の湿気が生地に残っている事があり、ビニールに入れっぱなしにすることでカビや臭いのリスクが高まります。
保管の際は面倒でもビニールから取り出して一度空気に当てることが大事です。
保管場所は余裕を持たせる…
ハンガーに吊るして保管する際は型崩れ予防のため肩のサイズがあっている厚みのあるタイプを選びましょう。
ただ枚数が多いときや、保管期間が長いものはクローゼットなどに吊るしておくと邪魔ですよね。
そういった時は畳んでしまえる衣類ケースなどを活用しましょう。
きれいにたたみケースに詰めていくのですが、この時ケースには余裕を持たせることが大事です。
上から押しこむように詰め込むとシワや色移りの原因になります。
保管中は防虫剤や除湿剤も利用するといいでしょう。
また定期的にケースを開けるなどして換気することも忘れないようにしてくださいね。
まとめ
さて今回は「はっぴ」の洗濯についてご紹介しました。
家庭で洗うことが意外と簡単に家庭でも洗うことができるのは驚きだった方もいるかもしれませんね。
ただ、失敗のリスクが怖い時や枚数が多いときなどはクリーニングに頼むのがおすすめですね。
長く着続ける物だからこそしっかりお手入れしましょう。