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夏の防災でチェックしたいポイント!~大切なのは暑さと衛生面の対策~

8月のピークを過ぎたとはいえ、ここ数年は9月でも真夏日のことが多く暑いですね。

暑いだけでも大変ですが、最近までは地震や台風など自然災害の影響もあり、何かと気が休まらなかった人も多いのではないでしょうか。

今回はこの暑い時期に災害にあった時、用意しておいた方がいい物についてご紹介します。

夏の防災のポイント

近年、夏季がどんどん長くなってきているのを感じます。

しかも、豪雨や台風、地震など様々な災害が日本各地で発生しており、「いつ・どこ」で次の大規模災害が起きるかわからない状態です。

皆さんは何かあった時すぐ持ち出せる防災グッズの準備は済んでいますか?

済んでいるという方もしっかり季節ごとに中身は入れ替えは行っていますか?

まずは夏の防災グッズとして準備しておきたいものを、2つのポイントから見ていきましょう。

暑さ対策

夏の防災で一番大切なのが「暑さ対策」です。

災害時はインフラが止まってしまい、いつものように冷房に頼ることができないということも多いでしょう。

暑さをしのぐためにも下記の物を用意しておくといざという時に役立ちますよ。

冷却スプレー・冷却材
室温を快適に保つことが難しくなる状況では、電気を使わずに身体を涼しく保つことが大切になります。

ハンディファンやうちわ・扇子、熱さまシート、ネッククーラーを組み合わせて使えばより効果を実感できるでしょう。

気化熱を利用して一時的に暑さをしのぐ方法

水で濡らしたタオルを首に巻くと、水分が蒸発する時に熱を奪ってくれるので涼しくなります。

この状態でうちわなどを使ってあおぐと、さらに効果を感じることができますよ!


いつの時期でも水分の用意は大事ですが、暑い時期はより多く用意しておく必要があります。

具体的な量としては1日に1人あたり3Lが理想です。

また夏は熱中症の恐れもあるため、併せてスポーツドリンクの粉末等も用意しておくといいでしょう。

衣類
夏は汗を多くかくため他の季節よりも多めに用意しておきましょう。

その際は通気性がよく速乾性のある物がおすすめ。

また、清潔に保つためにも肌着・下着類は特に多めに用意しておくといいですね。

環境指標計…
必要な物が不足する状況だからこそ、温湿度をチェックできる環境指標計はあると便利。

今の状態を目で見て行動できるので、熱中症などを特に注意したい時間帯などは確認する癖をつけるといいでしょう。

日差し除け
被災した際は復旧作業などで屋外に出ることも多いでしょう。

そんな時、帽子があれば頭の温度が急激に上がるのをおさえてくれます。

また、折りたたみや晴雨兼用傘を用意しておくのもおすすめです。(傘や帽子など)

衛生対策

夏の防災で気を付けたいポイント2つ目は「衛生対策」。

水が使えないので道具で代替する必要がある状況でも、最低限衛生面は整えておきたいですよね。

特に夏は汗をかく量も多いので要チェックです!

汗ふきシート・ドライシャンプー・歯磨きシート
災害に遭って避難所やライフラインが止まった住宅で過ごすことになった場合、毎日お風呂に入ったり、歯を磨くというのは難しいでしょう。

実際のお風呂や歯磨きには敵わないとしても、これらのグッズを用意しておけば最低限身だしなみを整えることができます。

ドラッグストアやホームセンターなど様々な場所で購入できるので、1人1つ準備しておくのがおすすめです。

非常用トイレ
どんな人でも生理現象は必ず起き、それは災害時も例外ではありません。

ただ水が使えない中では、普通のトイレで用を足すのは難しいでしょう。

そんな時役に立つのが非常用トイレ

1人あたり1日5回を目安とし、50個入の箱を1人1箱用意すれば1~2週間程度はもつでしょう。

ウェットティッシュ・除菌シート・アルコールジェル
水の代用品にもなるウェットティッシュはあるととっても便利。

何かと不衛生になりがちな災害時は、除菌できるタイプのウェットティッシュを用意しておくとなおいいでしょう。

また、手洗いの水の代用品としてアルコールジェルなんかもおすすめですよ。

この他にも、虫よけ・虫刺されグッズ・ゴミ袋(特に中が見えない、消臭効果のある物だと◎)を準備しておくと安心ですね。

災害時の熱中症対策

防災視点で熱中症対策を考えたことはありますか?

昨年の夏は高温による熱中症被害が全国で問題となり、過去最多となる95,000名以上が救急搬送され、数百名の方が命を落としています。

じつは平成以降に発生した大地震は、いずれも涼しい季節か涼しい地域で生じており、私たちは「真夏の大災害」の経験が不足しています。

ここからは停電時や災害時の熱中症対策を見ていきましょう。

真夏の避難生活は熱中症に注意

熱中症は「高い気温と湿度・日差し」と、「激しい運動や水分不足」が組み合わさることで発生します。

災害時、水や電気などの供給が制限されるような状況では、気温・湿度のコントロールやこまめな水分補給が難しい状態です。

また、慣れない環境でストレスにより体調が変化する、睡眠不足や生活のリズムが乱れやすくなるなど、熱中症を引き起こす要因となる「環境・からだ・行動」のすべての面で熱中症の危険性が高くなります。

物資も少ないため飲食を控えがちになり、水分・栄養不足を引き起こし熱中症以外の病気等にもかかりやすくなるでしょう。

夏の災害時は特にですが、夏季でなくても、気温や湿度が高くなる時は注意しましょう。

災害時の熱中症対策

豪雨や台風などによる大規模な風水害が起きた際や、地震が発生した際には、自宅を離れて避難所で生活したり、在宅避難や車への避難をしたりすることがあります。

また、被災した場合は、普段行わない災害時の復旧作業という重労働を行うことがある点も念頭に起きましょう。

気温や湿度が高い環境での慣れない重労働は、熱中症になる危険性を高めます。

復旧作業はしっかりと熱中症の対策を行い、適宜休憩を取りながら行ってください。

気温や湿度が高くなる時は、いつでもどこでもだれでも熱中症にかかる危険性があることを意識して、熱中症の予防・対策を行うようにしましょう。

水分補給をする
災害時はトイレに行くことを控えるなど水分をとる量が減りがちですが、気温が高くなると脱水状態になりやすいため、意識してこまめに水分をとるようにしましょう。

特に高齢者は脱水に気付きにくく、こうした影響を受けやすくなります。

脱水は尿路の感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群などの原因にもなるので、しっかりと水分をとることが大切です。

塩分補給も忘れずに
ライフラインの停止などで電気の使用が制限されると、避難所や自宅で室温を快適に保つことが難しくなります。

避難をして室内にいる時や、復旧作業時など、汗をかきやすい状況では水分だけでなく塩分も補給することが大切です。

ただし、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、その指示に従うようにしてください。

からだを涼しく保つ
室温を快適に保つことが難しくなる状況では、電気を使わずに体を涼しく保つことが大切になります。

肌から水分が蒸発する時に熱を奪う気化熱を利用して、ネッククーラーと(携帯型)扇風機・うちわなどを組み合わせて体を涼しく保つこともできますし、冷却グッズを使うのも良いでしょう。

衣服は通気性・速乾性にすぐれた素材のものがおすすめです。

日差しを避ける
日中の屋外での作業時や、移動時には、帽子や通気性の良い長袖の衣服などを着用し、直射日光をよけ暑さから体を守りましょう。

窓から差し込む日光を遮るために、日よけ用のカーテンなどを設置するのも効果的です。

体調に異変を感じたら、すぐに周囲の人に知らせ、風通しの良い日かげなどで休むようにしてください。

温度や湿度に気を付ける
室温のコントロールが難しくなる可能性が高いため、自分が今いる環境を把握しておくことが大切になります。

温度計・湿度計・熱中症計を使用して、自分のいる環境を知るようにしましょう。

気温や湿度が高い時や、熱中症計で熱中症危険度が高い時は、自分だけでなく周りの人も熱中症になっていないか特に注意してください。

家族や周囲の人を気にかける
避難所や自宅、車などで避難をしている時の体調管理は、家族や周囲の人とお互いに声を掛け合うことが大切です。

避難先でも周囲の人と適度なコミュニケーションをとり、お互いの状況を知っておくと良いでしょう。

災害時は体調を崩してもすぐに対応できない場合も多いため、不調を感じた時は我慢せず、すぐに周囲の人に伝えることが大切です。

特に高齢者の場合は、温度に対する感覚が弱くなり、汗をかく能力も衰え、体内の水分量も減少しているため、屋外だけでなく、室内でも熱中症にかかりやすくなります。

重症化を防ぐためにも、1日に何回か決まったタイミングで、周囲の人と一緒に体調を確認しあうとよいでしょう。

食事や活動を制限すると、エコノミークラス症候群も心配です。

可能な範囲で軽い体操やストレッチを行い、なるべく風通しの良い服装で過ごし、十分な水分と適度な塩分を補給するようにしてください。

十分な水とスポーツ飲料の粉末も準備

熱中症予防にはこまめな水分摂取が不可欠ですが、汗とともに失われた電解質(ナトリウムなど)もあわせて摂取する必要があります。

飲料・調理・洗浄などに使う水だけでなく、スポーツ飲料や経口補水液も準備しておくといいでしょう。

水で溶くスポーツ飲料の粉末や、塩飴や塩分チャージタブレットなどを追加するのもおすすめです。

気化熱を利用した冷涼グッズも

停電時に体を冷やすには、体を濡らして風を当てる、濡らしたタオルを首から下げるといった、気化熱の利用が有効です。

タオルや帽子は熱中症対策以外にも役立つためしっかり用意して、スペースに余裕があれば速乾タオルや扇子、冷却スプレーや冷却ジェルも準備しておきましょう。

まとめ

防災グッズはただ準備するだけではなく、定期的な点検と季節に合わせたアイテムを用意することが大切です。

特に夏は熱中症など気を付けることも多く、その分必要な物資やアイテムも増えてきます。

また、電気が使えない中での暑さ対策もしっかりと準備する必要があります。

水分や冷感グッズの準備だけでなく、必要な知識も身に着けていつ災害に巻き込まれても大丈夫な状態にしておきましょう!

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