気温も下がり暖房をつけることが増えてきたのではないでしょうか?
こんな時期に気になるのが、そう「乾燥肌」です!
肌がひび割れてかゆみや痛みを感じる厄介な症状ですが、身に着ける服の素材で対策ができる事を知っていますか?
そこで今回は「乾燥肌にどうしてなるのか?」、「今からでもできる対策法は?」などの疑問にお答えします!
乾燥によって起きる症状と原因
肌の乾燥が進むと粉ふきや赤み、かゆみなどの症状が起こり、さらに悪化すると湿疹などもできます。
乾燥を引き起こす原因は肌の「バリア機能低下」です。
バリア機能が正常な状態では、肌の水分が保たれているので、アレルゲンの侵入や外部刺激から肌は守られていますが、バリア機能が低下すると肌が乾燥しやすくなり、刺激も受けやすくなってしまいます。
近い言葉として「敏感肌」がありますが、こちらは些細な刺激でも肌が難かしらの反応を起こしやすい状態の総称です。
敏感肌はアレルギーが関係している場合が多いですが、乾燥肌はアレルギーが無くても起きるので少し意味合いが違います。
バリア機能低下の原因
ではなぜバリア機能が低下するのでしょうか?
その理由について見ていきましょう。
空気の乾燥
外気の乾燥や長時間のエアコンによって肌は乾燥します。
特に冬は暖房がついている時間が長いため、空気が乾燥して肌の乾燥を招きやすくなるのです。
紫外線によるダメージ
紫外線を浴びると肌がダメージを受けて日焼けを起こします。
これにより、肌から水分が奪われることで乾燥を引き起こすことがあります。
間違ったスキンケア
洗顔時に肌を強く擦る、熱いお湯で洗う、洗顔後すぐに化粧水をつけていない等の誤ったスキンケアは絶対にNG。
肌に負担をかけ乾燥を引き起こす原因になってしまいます。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは乾燥に限らず様々な肌トラブルの原因としてよく挙げられます。
その衣類トラブルの中にはもちろん乾燥も含まれます。
具体的には食生活の偏りや不規則な睡眠、運動不足などです。
衣類の素材が原因
衣類との摩擦により肌の表面がダメージを受けて皮脂が減り、角質がはがれて乾燥する場合もあります。
汗をかいて蒸れている状態や化繊に弱い人は衣類が原因の乾燥にも気を付けた方がいいでしょう。
この他にも加齢や肌の洗いすぎ、自分の肌に合わない化粧品やボディソープの使用が乾燥の原因として挙げられます。
乾燥肌におすすめの素材
乾燥肌の人におすすめの素材について見ていく前に、特に気を付けたい衣類についてご紹介します。
衣類で出来る乾燥肌対策として特に気を付けたいのはインナーとパジャマの2つ。
選び方のポイントなどを載せているのでチェックしていきましょう。
インナー…
肌に直接触れるインナーは乾燥肌対策として特に気を付けたいポイントです。
汗などにより肌が蒸れると摩擦が起こり刺激となる場合があるので、吸湿性の良いインナーを選ぶのがおすすめ。
他にも肌触りや動きやすさも気にして選ぶといいでしょう。
パジャマ…
就寝中は寝具に横たわっているため、パジャマと肌の接地面が広くなります。
素材によってはパジャマと肌がこすれることにより、乾燥肌が悪化する場合が…。
乾燥肌の予防や改善のためにも、パジャマは肌に優しい素材を選びましょう。
おすすめ素材
シルク…
シルクは蚕の繭から作られた天然素材です。
主成分は肌と同じタンパク質のため親和性が高く、パジャマの素材に向いています。
肌触りが滑らかなので敏感肌の方にもおすすめ!
生地そのものは軽量で保湿性に優れているため、肌への負担が少ないのも嬉しいポイントです。
シルクは冬は温かく、夏は涼しく感じられる素材なので1年中着ることができる素材。
ラベルなどには「絹」と表記されていることもあるため、購入時には確認しましょう。
コットン…
木綿から採れる種子毛や綿を使った天然素材です。
コットンはふんわりとした質感や肌に引っ掛かりにくい特徴があるため、乾燥肌の方に向いています。
保湿性や通気性、吸収性に優れているため、パジャマやインナーだけでなく普段着にも起用したい素材です。
静電気が起こりにくい特徴もあるため、肌が乾燥しやすい冬にもうってつけ!
もっと肌にいいものをという方はオーガニックコットンも視野に入れるといいでしょう。
ただ、化繊と合わせて作られている(混紡)こともあるため「綿100%」かしっかりチェックすることが大切です。
他にも…
「ウールとシルク」や「コットンとレーヨン」のように混紡することでさらにいい肌触りや性能を得る物もあります。
お肌に優しい素材を求めている方は、混紡素材を選ぶと刺激の軽減が期待できる。
避けた方がいい素材
乾燥肌におすすめの素材とは反対に、避けた方がいい素材もあるので見ていきましょう。
化学繊維…
アクリルやポリエステルなどの化学繊維は速乾性が冬でもすぐ乾きやすいので愛用している方も多いかもしれません。
ただ化学繊維は肌の水分も奪ってしまうので乾燥肌や症状を悪化させる原因になりかねません。
また静電気を起こしやすいので目に見えないゴミや汚れなども吸着しやすく、さらなる肌トラブルの原因になることも…。
ウール…
ウールは天然素材であり通気性や調湿性に優れています。
しかし繊維が太くゴワゴワ、チクチクしがちなので敏感肌の人にはおすすめできません。
どうしても着用したい場合は、「メリノウール」であれば繊維が細く、きめ細かいので肌への刺激は少ないです。
服以外にできる乾燥肌対策
肌の乾燥は着る物だけを対策しても防ぐことはできません。
「身に着ける衣類+乾燥肌対策」を行うことが大事なのです。
ここからは日常的に意識したい4つのポイントについてご紹介!
肌の保湿
普段からきちんと肌の保湿を行い、スキンケアで肌に潤いを与えましょう。
乾燥肌の場合、肌の水分だけでなく油分も足りていない可能性があるので、化粧水と合わせて乳液やクリームもセットで使うといいですね。
体の乾燥が気になる場合はボディローションやクリーム、オイルを使うのがおすすめ!
商品はセラミドやヒアルロン酸、ヘパリン類似物質など候補質とされる成分が含まれているかチェックしてみましょう。
湿度の調節
空気が乾燥すると比例して肌の水分も蒸発しやすくなります。
日頃から室内の湿度調整をすることを心掛けましょう。
加湿器を利用するのが簡単で便利ですが、無い場合は濡れたタオルを干すだけでも簡単に湿度を上げることができます。
暖房器具の長時間使用し続けると、一酸化炭素の増加による中毒や気付かないうちの脱水を引き起こすことも…。
空気の入れ替えと湿度を上げるためにも1時間に5~10分程度は窓とドアを開け空気の通り道を作り換気をしてください。
室内の湿度は60%が目安です。
規則正しい生活
肌の健康だけでなく体の健康を保つためにも規則正しい生活を心掛けましょう。
食事は肌を作る大切な栄養素になるため、食生活の偏りは早めの解決が必要です。
肌のターンオーバーを促すビタミン類や必須脂肪酸、肌の主成分であるたんぱく質を積極的に、適度に摂取しましょう。
肌の水分や油分を整えたり、血行促進、ストレス解消のためには適度な運動も大切です。
適度な運動は良質な睡眠にも繋がります。
肌の調子を整えるのにもちろん寝不足は厳禁ですよ!
水分をこまめに摂る
水分不足になると肌も乾燥しやすくなってしまいます。
特に冬は汗をかいたりのどが渇いたと感じることが少ないまま、暖房の効いた部屋にいることが多いいので、脱水に気付きにくくなります。
普段から意識的に水分を摂取し水分不足にならないように注意しましょう。
水分の摂り過ぎで体の冷えが気になる方は常温の水や白湯がおすすめ!
コーヒーやお茶は利尿作用があるため、却って体温を下げることに繋がるので気をつけましょう。
まとめ
今回は冬に気になる乾燥肌についてご紹介しました。
インナーやパジャマなど直接肌に触れる衣類は刺激になり、乾燥を引き起こす場合があります。
肌触りのいい優しい素材の衣類を身に着けるなど工夫してみましょう。
また、衣類の工夫だけでなく生活習慣やスキンケアも大切です。
これらを正しく組み合わせてうるおいのある肌を目指しましょう!